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生の芸術

作品を許可なく挙げるのは憚られるため、写真は熊本城付近

熊本県立美術館「ART BRUT」に行ってきた。障害のある人や、高齢者が制作した作品を披露する展覧会だった。フラッシュなしなら撮影可。

画材はクレヨンやペン、画用紙など扱いやすいもの。クレヨン画にもマチエールが感じられて面白かった。

気になったのは、大林健吾さんの作品。画用紙にクレヨンで描かれていて、「バラ」、「ブドウ」などのタイトルがある。しかし、モノの形が描かれているのではなく、ひらがなやカタカナのような線の集合で成り立っている作品である。たとえば、「ラムネ」という作品では、水色と赤の線が集合しているが、ラムネ瓶の形は象られていない。

そして一番興味を惹かれたのが「滝」という作品。私が滝を描くとしたら、上から下に落ちる青や水色の線を真っ先に描くと思う。しかし、大林さんの作品は、青や緑や赤やピンクの線が重なって集合していて、上下に落ちる青の線は見当たらない。私は普段、「滝」という情報を受容するために、水の青や周囲の緑などを中心化して、それ以外の事物や色を切り捨てている。一方、大林さんには、風景の全ての事物や色が等価なものとして見えているのではないかと思った。


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くつしたあつめ
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