直島新美術館に行って、2作品に集中してみた 【四国遠征・2日目】

高松からの慣れないフェリー乗船で、欠航や定員オーバーの心配をしていたんですが、まったくの杞憂でした。
目的は直島新美術館(以下、新美)の開館記念展示です。
開館記念で直島と縁のあるアーティスト12名(組)の作品が展示されているけれど、見たいのは2作品のみ。
というわけで、見たいもの以外は足早に通り抜け(動線を間違うと、通り抜けできない!)、お目当て作品に浸ってみました。
1.ヘッド・オン(蔡國強)
直島まで足を運ばせたきっかけとなった作品です。
「99体のオオカミが飛翔して、壁にぶつかって落ちてくる」という作品で、作品のスケールを体感したかったので、この空間に入れただけでうれしくなりました。
2006年にドイツで初公開されてから世界各地で展示され、そのたびにオオカミの配置は変わっているそうです。
手持ちの図録(2015年 横浜開催)とも比べて見ましたが、やはり変わっていますね。
オオカミの表情や体勢がそれぞれ違っていて、実際にオオカミが飛ぶところを見たこともないのに、きっとこうだよねと思い込んでしまいそうな造形です。
天井から吊るしているだけなので、空調のわずかな風でオオカミたちが動くのも見飽きないポイントかもしれません。

2.洛中洛外図 岩佐又兵衛 rip(村上隆)
もののけ京都展で散々見た作品ですが、「加筆した」という情報があり、どこに何を?と気になっていました。
とはいえ、馬鹿デカイ作品なので、自力で探せるか心配していましたが、展示室内で流されていた動画であっさり判明しました(元動画はYoutubeにあります)。
・福武總一郎氏が「この作品は日本に残さなくちゃいけない」と言って、買ってくれたこと
・福武氏の要請で、福武氏を画中に入れたこと
・作品を展示するための場所の準備が進んでいること
などが語られていますが、「オーナー要請で加筆」という話がめっちゃ好きですね。
福武氏の加筆だけでなく、やっつけ状態だった箇所の完成度も高めてしまったので、もののけ京都展のときとは別の作品になっています。それこそ、直島で見る価値ですね。

3.直島散歩
新美を出てからはベネッセエリアの入口までバスで、そこからは港まで徒歩で移動しました。
港までは途中で海岸に降りられたり、瀬戸内海の島々が見えるスポットがあったり、島の地形を体感できる楽しい散歩になりました。
せっかく直島まで行くんだから、香川滞在時間ギリギリまであちこち見て回る、というプランもなかったわけではないですが、早々に行程から外しました。
地中美術館は予約が細かいうえにバスのアクセス時刻が微妙だし、展示物や建築にさほど興味がないし、帰りの交通手段の確保が最優先だし(フェリーもバスも1本逃したら東京に帰れなくなる…)。
まぁ、直島はベネッセハウスに泊まって、時間に汲々とせずに滞在するのが王道なんでしょうね。
とはいえ、見たかった2作品を堪能できて、ワタシ的には満足です。
