5.0
学びの多いのは、天国より地獄!?
村松加奈子先生の講演会に来て良かったです。死後、毎週裁判があること、四十九日の法事が最後の審判であったこと(法事の意味合いは死者の刑を軽くするように遺族が願う場だったとは!)、閻魔大王が十王の一人で、5番目の裁判官であったこと、浄玻璃鏡の存在で生前の悪事が見えること、血の池地獄は女性専用であること、などなど知らないことだらけで、大変に勉強になりました。
さらに、展示されていることを知らずに、ここでの出会いに感動した作品が、「六道絵(文政本)」の「人道不浄相図」でした。いわゆる「九相図」です。先日、「増補カラー版 九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史 (角川ソフィア文庫)」を読んだところで、「九相図」の意味を知り、単に気持ち悪い絵というだけでない、その奥にある本質(無常)を感じながらの鑑賞となりました。