3.0
どの工程にも妥協のない手仕事
野村さんを出て、もう1つ大きくない展示なら見られるかなと地下鉄で京都駅へ移動。
大きなスーツケースを引っ張る観光客は見かけるが、大階段に人がいない。
一度は見たかった平良敏子の芭蕉布です。神戸アートマルシェのブログで「藤織り」について書いた折にさいさんから「芭蕉布の平良敏子さん」のコメントを頂いて、私も見たいなぁとずっと思っていました。今回この展覧会があると知り伺ってきました。
ちょうど今年は「民藝」の展覧会にも出かけたことですし、
平良さん、戦時中に勤労女子挺身隊で行った先が倉敷であったことが運命的ですね。倉敷紡績の大原総一郎さんは、民藝運動を支援したお一人です。
柳宗悦「今時こんな美しい布はめったにないのです。いつ見てもこの布ばかりは本物です。」柳好みだと言うことは一目瞭然です。たくさんの新しい柄も創り出した平良さん、計算がお得意だった!ことにも驚きました。
その地だからこそ作り継がれるものがある。後継者がいてこそだと思いました。
たくさんの工程とそのどれも当然のことながら手が抜けず、ごまかしはきかない。
仕事から生まれる美しさと仕事をする手の逞しさと美しさ!
★大阪日本民芸館でも 秋季特別展「喜如嘉の芭蕉布物語」~12/19 開催中です。万博公園内にあるこの民芸館メジャーでないですが、好きな美術館です。初代館長は、濱田庄司です。