5.0
カワイイけど、それだけじゃない。
2019年から全国9会場を巡回した展覧会の満を持しての東京凱旋企画展。
展示総数1000点にも及ぶ、集大成とも言える大規模個展である。
画家でもあり絵本作家でもある為、作風はイラスト的であるが
その世界観は実に不思議だ。妖しく、怪しく、カワイイ。
キャプションは必要最低限で、あくまで世界観を大切にしている事が分かる構成だ。
絵本の原画から企業とのコラボ作品、映画ポスターまで多岐にわたる
仕事振りを網羅している。
途中、何年か前のブリューゲルのバベルの塔展に合わせた作品があるのだが
それが妙にしっくりくる。ブリューゲルの作風と良く似合うんだな。
ヒエロニムス・ボスに倣った作品も良く似合う。
それ位、不可思議性に満ち溢れている。
とにもかくにも、とーーーっても、おもしろい展覧会だった。
ちなみに館内の9割は女性だが、そんな事は気にならない。皆、作品しか見ていないから。
グッズもステキなものが沢山あるけどまぁまぁ、混雑しているのでイヤになる。
あと、図録はレジ裏に置いていないので気を付けて下さい!
売場から持ってきて下さい!