【特別展】日本の風景を描く
―歌川広重から田渕俊夫まで―

山種美術館

  • 開催期間:2022年12月10日(土)~2023年2月26日(日)
  • クリップ数:29 件
  • 感想・評価:5 件
【特別展】日本の風景を描く ―歌川広重から田渕俊夫まで― 山種美術館-1
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歌川広重 《東海道五拾三次之内 日本橋・朝之景》 1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 [前期展示 12/10-1/15]
歌川広重 《近江八景之内 石山秋月》 1834(天保5)年頃 大判錦絵 山種美術館 [後期展示 1/17-2/26]
池大雅 《東山図》 18世紀(江戸時代) 絖本・墨画 山種美術館
日根対山 《越渓秋色図》 1856(安政3)年 絹本・墨画淡彩 山種美術館
川端玉章 《海の幸図》 1892(明治25)年頃 絹本・彩色 山種美術館
横山大観 《春の水・秋の色》 1938(昭和13)年頃 絹本・彩色 山種美術館
山元春挙 《火口の水》 1925(大正14)年 絹本・彩色 山種美術館
菱田春草 《釣帰》 1901(明治34)年 絹本・彩色 山種美術館
川合玉堂 《早乙女》 1945(昭和20)年 絹本・彩色 山種美術館
東山魁夷 《白い壁》 1952(昭和27)年 紙本・彩色 山種美術館
近藤弘明 《清夜》 1970(昭和45)年 紙本・彩色 山種美術館
田渕俊夫 《輪中の村》 1979(昭和54)年 紙本・彩色 山種美術館
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

四季折々の豊かな自然に恵まれた日本。人々はその姿をさまざまに表現してきました。日本の風景や自然を題材にした作品に焦点をあて、江戸時代から現代までの画家たちが描いた優品を紹介する特別展を開催します。

日本の風景は古くから美術の題材として描き継がれてきました。特に19世紀、江戸後期には、街道が整備され人々の旅に対する意識が増し、日本各地の宿場や名所を捉えた歌川広重の浮世絵風景画が高い人気を得ます。明治に入ると、西洋の写実的な風景画が日本にもたらされたことや、日本各地の風土への関心が高まった風潮により、目の前に広がる身近な自然が描かれはじめます。さらに昭和の戦後には、抽象的な表現や画家の心に刻まれた景色も風景画に取り入れられるようになり、そんな日本の風景の描かれ方が多様化していきました。

本展では、宿場や名所を中心に抒情豊かな風景を表した歌川広重の《東海道五拾三次》や《近江八景》、自然とともに日常を営む人々を取材した川合玉堂の《早乙女》、送電塔の立つ農村風景という現代的な情景を描き出した田渕俊夫の《輪中の村》(いずれも山種美術館蔵)などを紹介します。風景画の名手たちが描いた数々の優品とともに、日本の風景の魅力をお楽しみください。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年12月10日(土)~2023年2月26日(日)
会場 山種美術館 Google Map
住所 東京都渋谷区広尾3-12-36
時間 10:00~17:00
  • (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
※ただし、1月9日(月)は開館
1月10日(火)
年末年始 12月29日(木)~1月2日(月)
観覧料 一般 1,300円
中学生以下無料(付添者の同伴が必要です)
障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示の方、およびその介助者(1名)一般 1,100円
冬の学割:大学生・高校生 500円
  • ※本展に限り、入館料が通常1,000円のところ特別に半額となります
    ※きもの特典:きもので来館の方は、一般200円引きの料金となります
    ※複数の割引・特典の併用はできません
TEL050-5541-8600
(ハローダイヤル 電話受付時間:9:00~20:00)
URLhttps://www.yamatane-museum.jp/

山種美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

山種美術館 山種美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

4.0

37年ぶりの展示の四季奥入瀬の2点

石田武の大きな作品「四季奥入瀬」の4作品は見応えがあった。そのうちの「春渓」「瑠璃」は37年ぶりの展示らしい。
滝で有名な千住博の「街・校舎・空」と言う作品も珍しかった。
横山操の墨画も気に入ったが絵葉書の販売がなかったのが残念だった。

山種美術館は鑑賞するのに疲れない広さなのも良い。

4.0

江戸から現代まで日本の風景画の優品がずらり。

チラシ・ポスターが広重の「東海道五拾三次之内 日本橋・朝之景」なので、印象、浮世絵や江戸絵画がメインかと思ってしまいそうでしたが、日本の風景や自然を題材にした優品を、平安の『伊勢物語』に詠まれた宇津の山から昭和の渋谷駅まで、実に浮世絵、江戸絵画、近代洋画、現代日本画を、技法や画家が歩んだ軌跡等にも注目しつつ紹介する展覧会でした。流石に山種さん、コレクションの幅の広さ質の高さを実感しました。実は私は兜町時代には、数度しか山種さんを訪れていなかったので、37年ぶりの展示という作品も数点あり感動で、特に石田武氏の「四季奥入瀬」連作は圧巻でした。これ、仮移転の千鳥ヶ淵時代にはスペースの問題で展示できなかった?? 田淵俊夫氏のが若かりし頃の作品、背景をアルミ箔で挑んだ「輪中の村」は、とてもしっとり。それから今、東京ステーションギャラリーで企画展中の洋画家佐伯祐三の作品まであって驚きました。佐伯ファンとしてはちょっぴり得した気分です。2月26日迄で、まだ間に合います。和菓子はちょっぴり春めいてきたので「うららか」をいただきました。

4.0

心穏やかに

山種のコレクションから日本の風景をテーマに展示。歌川広重や池大雅、酒井抱一、河合玉堂、安田靫彦、東山魁夷から米谷清和(《暮れてゆき街角》は写真撮影可)、安原成美までの作品が並ぶ。
37年ぶりの公開という石田武《四季奥入瀬》4連作は圧巻。速水御舟の没後に発見されたという関東大震災を題材とした《灰燼》は切ない。正井和行や小野具定など第1室最後の心象風景になると、日本画と洋画を分かつものは何だろうかという気がしてくる。
心が風景に溶けていくような、心穏やかになる美術展である。
油彩画は3点のみ展示されているが、佐伯祐三《レストラン(オ・レヴェイユ・マタン》や荻須高徳の《サン・ドニ風景》も、日本の風景を描いたものではないが印象的。

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ぷりんさん、Nine Livesさん

5.0

大満足

江戸の風景から現代の風景まで、
浮世絵は摺りによって微妙に違っていることが展示により確認できる。
やっぱり初刷りかな?
そして、川合玉堂が好きかな。
平日だったのに混んでて、人気の程がわかる。

THANKS!をクリックしたユーザー
Nine Livesさん

4.0

質の高い山種コレクション、江戸から現代迄風景画の優品展示

山種美術館というと近代日本画のイメージですが、今回は近代洋画、浮世絵、江戸絵画、現代日本画と風景画作品を幅広く紹介。もの凄く状態の良い広重の浮世絵、文人画、現代日本画も多数展示、中には37年ぶりの作品も、山種日本画大賞受賞作家の作品も多数堪能出来るのも嬉しいところです。勿論、川合玉堂、東山魁夷等館を代表する近代風景画の巨匠の作品も展示です。

THANKS!をクリックしたユーザー
Nine Livesさん、他1人
  • 2
  • BY TK

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出展作品・関連画像IMAGES

歌川広重 《東海道五拾三次之内 日本橋・朝之景》 1833-36(天保4-7)年頃 大判錦絵 山種美術館 [前期展示 12/10-1/15]

歌川広重 《近江八景之内 石山秋月》 1834(天保5)年頃 大判錦絵 山種美術館 [後期展示 1/17-2/26]

池大雅 《東山図》 18世紀(江戸時代) 絖本・墨画 山種美術館

日根対山 《越渓秋色図》 1856(安政3)年 絹本・墨画淡彩 山種美術館

川端玉章 《海の幸図》 1892(明治25)年頃 絹本・彩色 山種美術館

横山大観 《春の水・秋の色》 1938(昭和13)年頃 絹本・彩色 山種美術館

山元春挙 《火口の水》 1925(大正14)年 絹本・彩色 山種美術館

菱田春草 《釣帰》 1901(明治34)年 絹本・彩色 山種美術館

川合玉堂 《早乙女》 1945(昭和20)年 絹本・彩色 山種美術館

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