4.0
見応えあり。
こちらは宮本先生のお宅を改装してきちんと美術館にしました、ということで、お宅訪問感はゼロです。
全体を通して見ると、この年代の絵描きが直面した「日本人が油絵を描くということはどういうことなのか。その上で自分は何を描くべきなのか」問題が、痛いほど伝わってきます。
葛藤と克服の連続。
戦争も、一つの大きなテーマだったようですね。
その中で、獅子文六の「大番」の連載の挿絵があり、私はこれが見られてとても嬉しかったです。墨絵で楽しそうな絵。楽しそうな筆運び。
もう一つ、唐招提寺シリーズ。仏像やら宗教的な密度の濃い空気感をこういう風に表しましたか、はあ~!としばらく見入りました。
思ったより展示数も多く、小さいけれど見応えありました。
お近くに行った際には是非!