5.0
密教文化を渋谷で
今後混雑すると思ったので、雨の降る平日の午後の訪問です。
小さな展示会場ですが、順を追ってわかりやすい展示です。
あまり詳しい領域ではないので、細かい基本的な解説がありがたい。
飛鳥・奈良時代の観音菩薩像などは、鋳込み1回とか、驚きである。
奈良はいまどき思いのほか遠いところになってしまったから、渋谷で拝見できたのはとても貴重な機会でした。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国313の美術館・博物館と825の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
明治28(1895)年4月、帝国奈良博物館として開館して以来、127年の歴史を有する奈良国立博物館は、天平文化が花開いた平城京跡に近接する東大寺、興福寺、春日大社などに囲まれた奈良公園の一角にあります。同館は、特に仏教と関わりの深い古美術品や考古遺品などの保存、調査・研究、展示を通じて、優れた仏教美術の魅力とその背景にある豊かな歴史・文化を、長きにわたり多くの人々に伝えてきたわが国有数の博物館です。毎秋に開催される「正倉院展」の会場として、記憶されている方も多いことと思います。
そして、奈良国立博物館は日本の仏教美術の歴史を彩る名品を数多く収蔵し、国内外を問わず多くの展覧会に所蔵品を貸与し、我が国の文化を紹介する活動に寄与してきました。このような国内有数の博物館である奈良国立博物館ですが、意外にもその所蔵品を名品展として東京で公開したことはありませんでした。
そこで、この度、その魅力を多くの方々に改めて知って頂く契機となればと考え、同館の数多くある所蔵品の中から、国宝《牛皮華鬘(ごひけまん)》、重要文化財《如意輪観音菩薩坐像(にょいりんかんのんぼさつざぞう)》などを含む主として仏教に関する美術工芸品の一端、計83件を名品展という形で、ここ東京・渋谷で紹介します。
国内での移動にも不自由が生じている昨今の状況を鑑み、奈良にある名品を東京で鑑賞することで、本展覧会が皆様の心の癒しとなり、さらにわが国の仏教文化に対する関心を高める機会となれば幸いです。
会期 |
2022年4月9日(土)~2022年5月29日(日)
|
---|---|
会場 |
渋谷区立松濤美術館
![]() |
住所 | 東京都渋谷区松濤2-14-14 |
時間 |
10:00~18:00
|
休館日 |
月曜日 5月6日(金) |
観覧料 | 一般 1,000円(800円) 大学生800円(640円) 高校生・60歳以上500円(400円) 小中学生100円(80円)
|
TEL | 03-3465-9421 |
URL | https://shoto-museum.jp |
5.0
今後混雑すると思ったので、雨の降る平日の午後の訪問です。
小さな展示会場ですが、順を追ってわかりやすい展示です。
あまり詳しい領域ではないので、細かい基本的な解説がありがたい。
飛鳥・奈良時代の観音菩薩像などは、鋳込み1回とか、驚きである。
奈良はいまどき思いのほか遠いところになってしまったから、渋谷で拝見できたのはとても貴重な機会でした。
4.0
奈良博はずっと行ってみたいと思いつつなかなか行けずにいるので、雰囲気が感じられればと思い、GW真っただ中に訪問。覚悟していたほどの混雑はなく、他のひとと適度な間隔を維持して、自分のペースでゆったりと観賞することができた。
フライヤーを飾っている如意輪観音菩薩坐像、薬師如来坐像、辟邪絵は必見。
壁の説明文と展示ケースがも少し近いといいなあと思う展示もあったけど、
奈良博に行きたい気持ちがさらに強くなった展覧会でした。
5.0
奈良博の名品が、仏像、絵画、工芸品、書と各ジャンルから多彩な内容で出品され、充実のラインナップでした。
仏教の流れがわかりやすく、特に密教の仏具の解説は簡潔で良かったです。
マイベスト3
国宝「牛皮華鬘」:色鮮やかで、細かい細工にほれぼれ
如意輪観音菩薩坐像:ふっくらした菩薩像にほっこり
宝篋印塔嵌装舎利厨子:ちっちゃくてかわいいけれども超絶技巧
土日祝日は予約制です。
地下一階の展示室は、展示室の奥からぐるりと回る順路です。
会場は少々ひんやりしてたので寒がりの方は羽織り物、
小さい作品が多いので単眼鏡があると良いと思います。
4.0
松濤奈良博展、良かったです。
仏像、絵画、工芸、法具、書とバランスよくコンパクトにセレクトされ展示されています。
仏画は重文指定がなくても良品が貸し出されています。来迎図のミニ観音がカワイイ。
一番目を奪われたのはやはり辟邪絵ですね。
地獄絵なのに生き生きとした描写が素晴らしい。
まだまだ混雑しておらず余裕を持って鑑賞出来ました。
気軽に仏教美術を楽しめるのが良いですね。
5.0
意外にも東京での奈良博の所蔵品の名品展は初開催、しかも渋谷区立松濤美術館での開催なのが嬉しい。前後期で仏教美術を中心に83点展示、辟邪絵、沙門地獄草子、人気上昇中の泣不動縁起絵巻、十巻抄(天部)、奈良期の薬師如来坐像に貞観の如意輪観音坐像、鎌倉期の快慶タッチの地蔵菩薩 立像等々、奈良博で人気の所蔵品が展示されます。仏画、書、工芸の名品も展示、詳しい解説付きフルカラーの展覧会図録も区立美術館とあって1500円とリーズナブルです。
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都渋谷区で開催中の展覧会
《薬師如来坐像》 銅造 奈良時代 8世紀 重要文化財 奈良国立博物館 画像提供:奈良国立博物館
《首懸駄都種子曼荼羅厨子》 木製 黒漆塗 彩絵 金銅装 鎌倉時代(13-14世紀) 重要文化財 奈良国立博物館 【5/10~29展示】 画像提供:奈良国立博物館
《如意輪観音菩薩坐像》木造 古色(現状) 平安時代(9-10世紀) 重要文化財 奈良国立博物館 画像提供:奈良国立博物館
《烏樞沙摩明王像》絹本著色 鎌倉時代(14世紀) 奈良国立博物館 【5/10~29展示】 画像提供:奈良国立博物館
《地蔵菩薩像》 絹本著色 鎌倉時代(13世紀) 重要文化財 奈良国立博物館 【5/10~29展示】 画像提供:奈良国立博物館
《刺繡種子阿弥陀三尊像》 絹製 刺繡(一部に髪繍) 鎌倉時代(14世紀) 奈良国立博物館 【4/9~5/8展示】 画像提供:奈良国立博物館
《春日宮曼荼羅》 絹本著色 鎌倉時代(13-14世紀) 奈良国立博物館 【4/9~5/8展示】 画像提供:奈良国立博物館
《春日文殊曼荼羅》 絹本著色 鎌倉時代(14世紀) 奈良国立博物館 【5/10~29展示】 画像提供:奈良国立博物館
《辟邪絵 天刑星》(部分) 紙本著色 平安-鎌倉時代(12世紀) 国宝 奈良国立博物館【4/9~5/8展示】 画像提供:奈良国立博物館