フランソワ・ポンポン展
動物を愛した彫刻家

山梨県立美術館

  • 開催期間:2022年4月16日(土)~2022年6月12日(日)
  • クリップ数:16 件
  • 感想・評価:4 件
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-1
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-2
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-3
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-4
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-5
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-6
フランソワ・ポンポン《シロクマ 》1923-1933年 白色大理石
群馬県立館林美術館蔵
《ヒグマ》1918-1926年 ブロンズ
群馬県立館林美術館蔵
《大黒豹》 1930-1931年 ブロンズ
群馬県立館林美術館蔵
《ペリカン》1924年 ブロンズ ディジョン美術館
(パリ、国立自然史博物館より寄託)
© Musée des Beaux-Arts de Dijon/François Jay
《錦鶏(キンケイ)》 1933年 磨かれたブロンズ ディジョン美術館
(パリ、国立自然史博物館より寄託)
© Musée des Beaux-Arts de Dijon/François Jay
「鳩を抱くポンポン」写真(撮影年不詳)群馬県立館林美術館蔵
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-1
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-1
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-1
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-1
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-1
フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 山梨県立美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した彫刻家、フランソワ・ポンポンの日本で初めての回顧展です。

ロダンをはじめとする有力彫刻家たちの下彫り職人として長年キャリアを積んだポンポンは、20世紀初頭に動物彫刻家としての歩みを始め、《シロクマ》に代表される、単純にして優美な形状をもつ独創的な動物彫刻で世に認められました。当時モダンであったポンポンの作品の造形美は、現代においても色褪せることなく、子どもから大人まで親しみを感じられる普遍性をもっています。

本展覧会は、ポンポンのキャリアの最初期の人物彫刻から、形の洗練を極めた最晩年の動物彫刻まで、約90点の作品を通じて、作風の変遷と生涯をたどります。ポンポンの出身地であるブルゴーニュ地方のディジョン美術館、ソーリューのフランソワ・ポンポン美術館から来日する作品、また、国内でポンポンの彫刻と資料を多数所蔵する群馬県立館林美術館の作品によって構成されます。

◆ フランソワ・ポンポン François Pompon
ポンポン(1855-1933)は、フランス中部ブルゴーニュ地方の町ソーリューに生まれました。10代の頃から木工家具職人の父や大理石職人のもとで見習いとして働き、彫刻の素養を身につけました。20歳でパリに出てからは、ロダンなど有力彫刻家たちの下彫り職人として働きながら、1889年のパリ万博などの機会に自作の人物彫刻を出品して、彫刻家として大成することを目指します。
しかし、人物彫刻では決定的な評価が得られない状況が長く続きました。転機は1906 年に訪れます(当時51歳)。動物彫刻を初めて公に発表すると、ポンポンはこの分野に活路を見出しました。動物の姿や動きの特徴を的確に掴み、細部を省略して表面を磨き上げ、簡潔で流麗な形状へと洗練を重ねていくことで独自のスタイルを築くと、1922年(当時67歳)に発表した等身大の《シロクマ》の彫刻が好評を博しました。当時の「アール・デコ」と呼ばれるデザイン様式の流行により、ポンポンのモダンでシンプルな造形は彫刻界だけでなく、装飾芸術の領域でも高い評価を得ることになります。《シロクマ》の発表以降、世界のコレクターがポンポンの動物彫刻を買い求め、またリュクサンブール美術館やメトロポリタン美術館といった主要美術館も作品を購入しました。1925年と1933年には国からレジオン・ドヌール勲章を授かり、ポンポンの名声はゆるぎないものになったのです。

【FEATURE|展覧会レポート】
「動物の友」と呼ばれる彫刻家が辿り着いたシンプルで美しい動物の姿催

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年4月16日(土)~2022年6月12日(日)
会場 山梨県立美術館 Google Map
住所 山梨県甲府市貢川1-4-27
時間 9:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
  • ※新型コロナウイルス感染症拡大の状況により、会期が変更になる場合があります。
    ※入場制限をする場合があります。
休館日 月曜日 
※ただし5月2日は開館
観覧料 一般 1,000円(840円)
大学生 500円(420円)
  • ※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
    ※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
    ※県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
    ※障害者手帳を持参の方、およびその介護をされる方は無料
TEL055-228-3322
URLhttps://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/

山梨県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

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巡回展TRAVELING EXHIBITION

フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家 巡回情報
※巡回先は、全情報が載っていない場合もございます。最新の巡回先一覧は、展覧会公式サイトなどでご確認いただけますよう、お願いいたします。
また、会期が変更など開催情報に変更が生じる場合がありますので、お出かけの際には、公式サイトにて最新情報をご確認ください。

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

シンプル イズ ビューティフル

フランソワ・ポンポンと言えば「白熊」の作家さんと、すぐに出て来ますが、他の作品については何も知らなかったので、とても興味がありました。
ロダンのもとで大理石の下彫り職人を5年間程していたとは…。
会場入口には大きな「白熊」がお出迎え。
会場に入ると、鳥、熊、鹿、豚、バイソン、カバ、ラクダ、黒豹、猪などさながら動物園の様な空間が広がります。
特に鳥類はホロホロ鳥、七面鳥、アヒル、フクロウ、ペリカン、鳩など色々な種類が…。
「ある朝の光のもと10メートルほど離れたところからガチョウの美しい輪郭線を発見したことが1つの啓示であった」と言うように無駄なものを削ぎ落としたシンプルなフォルムはひと目で何が表現されているかが解るもの。
ペリカン等に施されている緑色のまだら模様や嘴の黄金色のパティナ(色付け)もとても繊細で美しい。
どの作品を見ても彫刻とは思えない様な温かさ、命を感じることが出来て優しい気持ちになれます。
動物園に通い撮影された動物達の写真も珍しいですし、ポンポンが鳩のニコラを抱いて写っている写真を見るとポンポンの動物への愛が溢れているのが解ります。
スケッチ「羽をむしられて駆け回る雄鶏」は一筆書きの様に線に迷いがなく、ポンポンの素晴らしい観察眼に感激します。
子供も大人も楽しめる展覧会だと思います。
グッズもトリコロールカラーを採り入れた缶バッチ、Tシャツ、手ぬぐい、クロッキー帳、マスクケース等オシャレな可愛い物がありました。
巡回展で多くの人に見てもらいたいです。

THANKS!をクリックしたユーザー
Audreyさん

5.0

動物への愛を感じる

今でこそ動物の彫刻はたくさんあるけど当時の動物彫刻事情はかなり貴重。あえて躍動感あるポーズを製作したり、つるっとした素材感なのに毛や羽が見えてきたり面白かった。ポンポンが動物園に通い、動物達と心通わせていたんだなと思える素敵な作品ばかりで癒されました。

5.0

動物への愛情

デフォルメしたシロクマのラインも美しかったですが、何よりポンポンが動物を愛してたのだなぁというのが、作品の表情や動きから伺えました。猪が一番のお気に入りでした。こちらも心温まる展覧会。たまたま甲府に行ったついでに行きましたが、期待以上に楽しめました!

4.0

フランソワ・ポンポンとは

山梨県立美術館にて鑑賞。
ポンポンだなんて、人を食ったような名前に惹かれますねぇ。
会場には大小取り混ぜて相当な数の彫刻作品が展示されていて、全て見るのにそれなりの時間を要する。高齢になって動物の作品を手がけるようになってから評価を得た人らしい。動物園に時間があれば通っていたようで、動物との触れ合う姿が印象的に解説文に記載されていた。温厚な人柄が作品からも感じ取れる。大小さまざまなバリエーションのシロクマが観られます。

THANKS!をクリックしたユーザー
nagaminoさん

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出展作品・関連画像IMAGES

フランソワ・ポンポン《シロクマ 》1923-1933年 白色大理石
群馬県立館林美術館蔵

《ヒグマ》1918-1926年 ブロンズ
群馬県立館林美術館蔵

《大黒豹》 1930-1931年 ブロンズ
群馬県立館林美術館蔵

《ペリカン》1924年 ブロンズ ディジョン美術館
(パリ、国立自然史博物館より寄託)
© Musée des Beaux-Arts de Dijon/François Jay

《錦鶏(キンケイ)》 1933年 磨かれたブロンズ ディジョン美術館
(パリ、国立自然史博物館より寄託)
© Musée des Beaux-Arts de Dijon/François Jay

「鳩を抱くポンポン」写真(撮影年不詳)群馬県立館林美術館蔵

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