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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した彫刻家、フランソワ・ポンポンの日本で初めての回顧展です。
ロダンをはじめとする有力彫刻家たちの下彫り職人として長年キャリアを積んだポンポンは、20世紀初頭に動物彫刻家としての歩みを始め、《シロクマ》に代表される、単純にして優美な形状をもつ独創的な動物彫刻で世に認められました。当時モダンであったポンポンの作品の造形美は、現代においても色褪せることなく、子どもから大人まで親しみを感じられる普遍性をもっています。
本展覧会は、ポンポンのキャリアの最初期の人物彫刻から、形の洗練を極めた最晩年の動物彫刻まで、約90点の作品を通じて、作風の変遷と生涯をたどります。ポンポンの出身地であるブルゴーニュ地方のディジョン美術館、ソーリューのフランソワ・ポンポン美術館から来日する作品、また、国内でポンポンの彫刻と資料を多数所蔵する群馬県立館林美術館の作品によって構成されます。
◆ フランソワ・ポンポン François Pompon
ポンポン(1855-1933)は、フランス中部ブルゴーニュ地方の町ソーリューに生まれました。10代の頃から木工家具職人の父や大理石職人のもとで見習いとして働き、彫刻の素養を身につけました。20歳でパリに出てからは、ロダンなど有力彫刻家たちの下彫り職人として働きながら、1889年のパリ万博などの機会に自作の人物彫刻を出品して、彫刻家として大成することを目指します。
しかし、人物彫刻では決定的な評価が得られない状況が長く続きました。転機は1906 年に訪れます(当時51歳)。動物彫刻を初めて公に発表すると、ポンポンはこの分野に活路を見出しました。動物の姿や動きの特徴を的確に掴み、細部を省略して表面を磨き上げ、簡潔で流麗な形状へと洗練を重ねていくことで独自のスタイルを築くと、1922年(当時67歳)に発表した等身大の《シロクマ》の彫刻が好評を博しました。当時の「アール・デコ」と呼ばれるデザイン様式の流行により、ポンポンのモダンでシンプルな造形は彫刻界だけでなく、装飾芸術の領域でも高い評価を得ることになります。《シロクマ》の発表以降、世界のコレクターがポンポンの動物彫刻を買い求め、またリュクサンブール美術館やメトロポリタン美術館といった主要美術館も作品を購入しました。1925年と1933年には国からレジオン・ドヌール勲章を授かり、ポンポンの名声はゆるぎないものになったのです。
開催概要EVENT DETAILS
会期 | 2022年4月16日(土)〜2022年6月12日(日) |
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会場 |
山梨県立美術館
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住所 | 山梨県甲府市貢川1-4-27 |
時間 |
9:00〜17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※ただし5月2日は開館 |
観覧料 | 一般 1,000円(840円) 大学生 500円(420円)
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TEL | 055-228-3322 |
URL | https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/ |
山梨県立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
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