4.0
究極の輪郭
「ポンポンの展覧会がある」と知った時から行きたくてしかたがなかったですが、関東は都心から遠い所しか巡回しない…
でも館林美術館にはポンポンのアトリエを再現した別館もあるとのことで、これを機に行ってみようと片道3時間かけて行ってきました!
動物の彫刻は、身近なアヒルや鶏などから始めたとのことで、若冲みたいだなと思ったりしました。
代表作のシロクマは様々な素材のものを一堂に会して展示してあり、さすがです。
中でも大理石のものは石のキラキラが美しく、研ぎ澄まされたフォルムと相まって、かわいいだけじゃなく神々しさも感じました。
シロクマの動きの重心を意識して何度もフォルムの微調整を行っていた、というエピソードに、重心まで意識していたのか!と驚き。
別館では館林美術館で行われているポンポン研究の成果が展示されているほか、ポンポン作品を唯一写真撮影することのできる場所でもあるため、せっかく館林美術館にまで行くのならぜひ覗いていってほしいです。
ロダンから学んだ、彫刻における「量感」「動き」をもとに、
リアルな骨格と筋肉は残しつつ、
究極まで削ぎ落として「輪郭」を追求した
職人的なその姿勢にしびれました。
大理石のシロクマほしいなぁ。