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一年間を通じ開催してきた山種美術館開館55周年記念の最後を飾る展覧会として、山種美術館と縁の深い日本画家・上村松園（1875-1949）と、その長男で生誕120年を迎える上村松篁（1902-2001）に焦点を当てた特別展を開催します。
美人画の名手として知られる女性画家・上村松園は、生涯にわたり気品あふれる女性像を描きました。江戸や明治の風俗、和漢の古典に取材した美人画を描いて京都画壇で活躍し、1948年には女性として初めて文化勲章を受章しています。山種美術館創立者の山﨑種二が、松園と親しく交流しながら蒐集した計18点の作品は、代表作《砧》《牡丹雪》を含む屈指の松園コレクションとして知られます。
また、松園の長男・上村松篁は、花鳥画を得意としました。官展を中心に出品を重ねたのち、1948年には創造美術（現・創画会）を結成し活躍します。写実を基礎とする洗練された格調高い花鳥を描き続け、京都画壇を牽引しました。
本展では、山種美術館が所蔵する松園の美人画と松篁の花鳥画、さらには、松篁の長男である上村淳之の作品のほか、同時代の画家による優品の数々を展示します。美人画と花鳥画が織りなす華やかで優美な世界をご堪能いただければ幸いです。
| 会期 | 2022年2月5日(土)～2022年4月17日(日) |
|---|---|
| 会場 |
山種美術館
 Google Map |
| 住所 | 東京都渋谷区広尾3-12-36 |
| 時間 |
10:00～16:00
（最終入場時間 15:30）
|
| 休館日 |
月曜日 3月22日(火) ※ただし3月21日(月)は開館 |
| 観覧料 | 一般 1,300円 中学生以下無料 (付添者の同伴が必要です)
|
| TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
| URL | https://www.yamatane-museum.jp/exh/2022/shoen.html |
5.0
山種美術館の美人画が勢ぞろい。
最初は松園の作品18点が壁の部屋の両側にずらりと並んでます。
どの作品も気品にあふれ、着物や日本髪の細かく美しさにうっとり。
松園は表装にもこだわりがあったそうで、表装も見所です。
ところどころにある松園の言葉も、お見逃しなく。
その次は、鏑木清方、伊藤深水などの美人画がずらり。
そのあとに、松篁の花鳥画が並びます。
「白孔雀」は第２展示室にあり、暗めの室内に白い孔雀が浮かびあがり、幻想的な雰囲気でした。
【開館55周年記念特別展】の最後の企画だそうですが、華やかで春にふさわしい、素敵な企画でした。
今回は図録はないなーと思ったら、オンライン展覧会になってました！！500円、無期限。
以前に冊子を購入しているので、めっちゃ迷ってます（笑）
4.0
数多いる美人画画家の中でもやはり抜きん出た美しさ。髪型もお洒落でさりげない仕草はやはり女性画家ならでは。
何回見ても見飽きることのない作品が沢山。
別室の松篁の「白孔雀」の気高さも必見。
4.0
いつ見てもうっとりだ。
もっと松篁作品もあるかと思った。
山種以外が所有している作品も併せての展示であればもっと満足だったかも。
でも、書簡もあったりして、深い関係が偲ばれた。
片岡球子や小倉遊亀も同時展示で、そちらも見ごたえあった。
4.0
会場の前半は松園。優美な線の美人画は変わりなく人を魅了する。「砧」をはじめ山種の松園は眼福だ。「牡丹雪」「庭の雪」は、この季節にふさわしい逸品だし、春を待ち焦がれる昨今は「春のよそをい」「春芳」に心惹かれ、「蛍」「新蛍」は季節柄とは違うけれど、実に素晴らしい優美さがある。
ほか美人画は小倉遊亀、伊東深水、片岡珠子の良き作品にも出会える。
花鳥画は山口華楊の「木精」が実に良い。小品ながら髙山辰雄「春を聴く」も逸品。
松篁が少ないなと思っていたら、奥の第二室にまとまってあった。お見逃し無きよう。
松園「娘」のみ撮影可。
3.0
2020年の上村松園と美人画で拝見していたが
蛍と牡丹雪が心引き付けられる
タイトルにある通り花鳥画が良い
松篁氏のコメント、ありがたい心になるに共感しました。
他に、山口逢春、福田平八郎の鯉は必見です。
5.0
会場最初に松園「春のよそをひ」が出迎えてくれ、期待は高鳴ります。本展は館蔵松園作品全18点全て展示、小倉遊亀、橋本明治、三輪良平、青山亘幹の舞妓の競演も見所です。松篁の大作、白孔雀は御舟の炎舞を展示する為に作られた場所に展示、最高のライティングで観られます。閑鷺、春鳩も良い！松篁作品は9点展示。その他、山口蓬春、加倉井和夫、山口華楊、竹内浩一等花鳥の名手の作品が展示、小品ながら高山辰雄「春を聴く」、福田平八郎「鯉」は見逃せません❗️
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上村松園 《春のよそをひ》 1936(昭和11)年頃 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《蛍》 1913(大正2)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《新蛍》 1929(昭和4)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《砧》 1938(昭和13)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《春芳》 1940(昭和15)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《娘》 1942(昭和17)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《牡丹雪》 1944(昭和19)年 絹本・彩色 山種美術館
上村松園 《杜鵑を聴く》 1948(昭和23)年 絹本・彩色 山種美術館
