4.0
パリ
ファッション写真だけじゃなく、パリに暮らす「普通の人々」の生活が軽やかにとらえられていた。
「リヴォリ通りのスモック姿の子どもたち」が可愛くてポストカード買った。
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フランスの国民的写真家ロベール・ドアノー(1912-1994)は、パリを舞台に多くの傑作を生みだし、世界で最も愛され続けている写真家のひとりです。
本展は、パリの街角にあふれるシャンソンやジャズなど様々な音楽シーンを題材に1950年代から90年代にかけて撮影された、ドアノー独自の音楽的感覚に富んだ作品約200点で構成されます。
2018年末から2019年春にかけて、フランス・パリ19区にある“フィルハーモニー・ド・パリ”内の音楽博物館で開催され大好評を博した展覧会を基に、日本向けに再構成した巡回展がやってきます。
◆ロベール・ドアノー Robert Doisneau (1912-1994)
パリ郊外のジャンティイに生まれた写真家。ルノー社のカメラマンを経て、フリーとして活動を開始。『ヴォーグ』誌や『ライフ』誌でファッション写真を始めとして多くの写真を発表、国際的に注目される。特にパリの庶民の日常をとらえた写真で高い評価を得る。現在でも世界各国で写真展が開かれ続けている。
◆本展開催に寄せて
ドアノーの写真には、いつも楽音が隠れている。ポートレイトや風景の一枚一枚にとらえられた軽やかなムーヴメントはもちろんのこと、場所や被写体や時代が変わっても、すべてがまるでひとつの組み写真のような流れを生み出す。そこにはほとんど天然といって差し支えのない、まわりを陽気にするいたずらっ子だけに許された笑みがあふれている。
なんという微笑みの音楽! 本展には、シャンソンからオペラまで、音楽家たちが多く登場するのだが、歌わない時でさえ彼らは歌っている。シャッターを押す前にドアノーがいかなる言葉の指揮棒を振ったのか、想像してみよう。それはまた、プレヴェールに学んだ写真家の、書き手としてのきらめきに触れるまたとない機会となるにちがいない。
堀江敏幸(作家,フランス文学者,ロベール・ドアノー著書『不完全なレンズで』翻訳者)
会期 |
2021年2月5日(金)~2021年3月31日(水)
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会場 | Bunkamura ザ・ミュージアム Google Map |
住所 | 東京都渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1F |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
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休館日 |
会期中無休 展覧会により異なります。 |
観覧料 | 一般1,500円(1,300円) 大学・高校生700円 中学・小学生400円 ※( )内は前売料金 ※大高、中小は当日券のみの取扱い(前売券の販売はありません) ※学生券を購入の場合は、学生証を要提示(小学生は除く) ※障がい者手帳の提示で、本人と付き添いの方1名様は半額となります。 (一般750円、大学・高校生350円、中学・小学生200円)当日窓口にて購入ください。 ※未就学児は入館無料
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.bunkamura.co.jp/museum/ |
4.0
ファッション写真だけじゃなく、パリに暮らす「普通の人々」の生活が軽やかにとらえられていた。
「リヴォリ通りのスモック姿の子どもたち」が可愛くてポストカード買った。
4.0
1950年代以降の猥雑でありながらも未来の希望に溢れていた当時のパリの雰囲気が伝わってきた。
音楽をサブテーマにしている通り被写体には当時のパリのミュージシャンたちが多いが特に気に入ったのはコメディアンのモーリス・バケの一連の写真。名コラボといった感じ。
4.0
ドアノー、そごう美術館でまとめて観ていましたがパリ音楽に絞った品の良い展覧会で楽しめました。
小さいボリュームでBGMを流してちょっと浸れる感じが良いですね。
ラストに撮影スポットあり。
4.0
サン・ジェルマンで撮られたジュリエット・グレコ(と犬)の写真がすごいなと思っていた方ですが、(通りすがりの美人を撮ったら彼女であったという)グレコは昨年の9月に亡くなっており、彼女の『パリの空の下』がBGMで流れてきたのが感慨深かった。
BGMはspotifyで聞けます。
https://open.spotify.com/playlist/6W36fOJSgqghQT0nNgXPKX
全体を見て思いましたが、喫煙している被写体のなんと多いことか。フランスはいまも喫煙者があまり減りません。
コロナのせいで、渋谷などに行くのは結構気が引けますが、混雑はしていません。渋谷自体も、遊んでいる人は少なく、行き交うのはほとんどお仕事の方ばかり。夜は知りませんが。。会場のコロナ警戒感がすごく強いので、★ひとつ減らしました、良いことですが、本来の実力が出せていないなと思いましたのと、実効性がいかがなものかとおもいましたので。あくまで個人的な感想ですが。
4.0
ドアノーの作品の中でも有名な一枚だと思います。無表情に弾くその様子から、辛い境遇なのかな、と想像していましたが、会場で流れていた映像に映る彼女は、時折、笑顔も見せていました。
実際の生活がどうだったのか、それは写真に撮ったドアノーもわからなかったようですが、少なくとも、流しでアコーディオンを弾いているときは、楽しい時間もあったのかな、と感じました。
音楽に絞った今回の展示は、楽しいものが多かったです。
パリと音楽はよく似合います。
5.0
ドアノーの写真を初めて見たのですが、当時のパリの空気が閉じ込められたすばらしい写真ばかりで、シャンソンやアコーディオンの音色が聴こえてくるようでした。
どの被写体も自然体というか、一瞬の最高の瞬間をとらえていて、
この空間にずっといたいと思ってしまうほどでした。
3.0
街角や店の中の作品は、音楽だけで無く周囲のざわめきまで届いてくる。静止画像なのに時間や空間を感じる。
テーマを音楽に絞っているので、鑑賞する興味が散漫にならない良い企画だ。
私としては、アーティスト写真より街中写真や店の中の方が好きだな。
コラージュ作品もあったけど、正直あんまりうまくないw
5.0
パリの古き良き時代に紛れ込んだかのような懐かしい、あたたかい空気に包まれる写真がたくさんです。
モノクロでも現代的な空間のうつくしさと人々の息遣いの聞こえるような時間の切り取り方が、美しく、優しい気持ちになります。
4.0
被写体と背景の街角やビストロ、仕事場などから物語と音楽が見え隠れしていて一枚一枚じっくり見ました。
会場には各章ごとに音楽が流れています。微か過ぎてあまり聞こえませんでしたが。
有名人の飾らない素顔が見られるのはお互い人間関係が出来ていた証拠でしょうね。
気に入った作品はクラリネットを作っている熟練工のおじいちゃん達。みんな良い顔しています。それと、チェロ奏者で役者のモーリス・バケの一連の作品。爆笑物です。
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