4.0
心が温かくなるグランマの絵
ようやく3回目のワクチンを終えたので、ぎりぎりのスケジュールで鑑賞してきました。行ってよかったです。80代90代になってからの作品も多数。どれも、素晴らしい仕上がりです。思い出の風景や、生活の楽しみを画面に表現してありました。年を取るって、そんなに悪いことではないよ、と教えてくれているように感じました。招待券をいただき、ありがとうございました。周りの砧公園は、桜の木がいっぱい。1か月したら、お花見に、また訪れてみたいと思いました。
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日々紡いでいく暮らし。“モーゼスおばあさん” が描く幸せの風景――
グランマ・モーゼスは、無名の農婦から、70代で本格的に絵を描き始め、80歳の時ニューヨークで初めての個展を開きました。身近な出来事や自然への温かなまなざしを映した作風とそのユニークなキャリアは、当時、大恐慌や第2次世界大戦を経験し疲弊していたアメリカの人々の心をとらえ、一躍人気作家となります。日本でも1980年代に初めて紹介されて以来、根強いファンが多くいることで知られています。
今回、生誕160年を機に特別に企画された本展は、国内で開催される回顧展としては16年ぶり。第1章「アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス」、第2章「仕事と幸せと」、第3章「季節ごとのお祝い」、第4章「美しき世界」から成る4章構成により、最初期の作品から100歳で描いた絶筆、また愛用品や関連資料まで、日本初来日を含む約130点を展示します。自然や素朴な暮らしを愛し、たくましく誠実に、素敵な100年を生きたモーゼスおばあさんの世界を紹介します。
◆ アンナ・メアリー・ロバートソン・モーゼス
Anna Mary Robertson Moses
(1860年9月7日ニューヨーク州生まれ)
人生の大半を農家の主婦として家庭をきり盛りしてきたが、70代になりリウマチの悪化で得意の刺繍絵が上手くいかなくなり、絵筆を手に作品を描き始める。ニュー・イングランドの自然や農村の暮らしを素朴な筆致で描いた作品は、偶然、村を訪れたコレクターの目にとまり、ニューヨークで展示されるや人々の心を打ち、たちまちにして人気作家となった。グランマ・モーゼス(モーゼスおばあさん)との愛称により国内外で作品が展示され、大統領から表彰を受けるなど著名になってからも、モーゼスは変わらず農家の一主婦としての堅実な暮らしをまもり、101歳で亡くなる年まで1,600点以上の作品を描き続けた。
◎巡回情報
あべのハルカス美術館 ※会期終了
2021年4月17日(土)~ 6月27日(日)
名古屋市美術館
2021年7月10日(土)~ 9月5日(日)
静岡市美術館
2021年9月14日(火)~ 11月7日(日)
東広島市立美術館
2022年春開催予定
会期 | 2021年11月20日(土)~2022年2月27日(日) |
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会場 | 世田谷美術館 Google Map |
展示室 | 1階展示室 |
住所 | 東京都世田谷区砧公園1-2 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日 12月29日(水)~1月3日(月) 1月11日(火) ※ただし、1月10日(月・祝)は開館 |
観覧料 | ※日時指定予約制(予定) 一般 1600円 65歳以上 1300円 大高生 800円 中小生 500円
|
TEL | ハローダイヤル:050-5541-8600 |
URL | https://www.grandma-moses.jp/ |
4.0
ようやく3回目のワクチンを終えたので、ぎりぎりのスケジュールで鑑賞してきました。行ってよかったです。80代90代になってからの作品も多数。どれも、素晴らしい仕上がりです。思い出の風景や、生活の楽しみを画面に表現してありました。年を取るって、そんなに悪いことではないよ、と教えてくれているように感じました。招待券をいただき、ありがとうございました。周りの砧公園は、桜の木がいっぱい。1か月したら、お花見に、また訪れてみたいと思いました。
4.0
雪の中の人々の営みが描かれているものが多いが、雪が冷たくなく、皆が楽しそうでこちらも絵の世界に行ってみたくなる。
サトウカエデの樹液を取っている絵もあったが、「大きな森の小さなおうち」のシーンそのもので、当時のアメリカはこのような暮らしだっただと再認識。
会期修了間近に行って混雑していたのが残念だが、それでも行ってよかったと思った。
5.0
グランマの作品は豊かな大自然と、そこで暮らす人々がありのままに描かれていて、表現技法などの知識を忘れてリラックスした気持ちで鑑賞できるので好きです。グランマの独特な俯瞰的風景からは、廻りゆく自然の美しさ、人々が支え合いながら働いて生きていく大切さ、そしてそれらに対するグランマの敬意が感じられました。
作品制作に使用された机や小道具、当時の手作り小物も展示され、より深くグランマの暮らしに入り込めたのもよかったです。
ミュージアムショップには作品中に登場したアップルバターやメイプルシロップ、石鹸も販売されていたので、買い物も充実しました。帰宅しても余韻が残る良い展覧会でした。
5.0
自然と神様に対する感謝と祈りの絵だと思います。
最近観光に行った青森の風景(十和田湖やリンゴ畑、白神山地あたり)と重なりました。自然を愛する日本人にはホッとする絵です。
わざわざ、長生きして知り尽くしたような世の中の汚いことや醜いものを描きたくなかったそうです。人が見て気持ちの良い、きれいな絵を描きたいと。
ちょうど、上の階で現代美術を展示していたのですが、正直ここの展覧会の余韻がぶち壊しになります。(あくまで私的な感想ですが...)
中には著名な絵画もあったようですが、ふだんなら「(芸術とは)こういうもんか」といって通り過ぎるであろうところ、多くの作品に光るむき出しの毒、主張の激しさが際立って見えてしまいました...
人でも、悪口いうくらいなら黙っている!という方いらっしゃいますよね。美しいものしか表現しない、それも一つの知恵かと思います。
一番お伝えしたいのは表題にあるグッズことです!大きくはないですが、いろいろ小物、お菓子から高額な絵まであります。2200円のカレンダーはセリフ(?)入りで素敵ですよ。インテリアが自然なお部屋にはグランマの絵はぴったりです。
アクセスはちょっと不便なように思います。美術館のある砧公園は桜で有名で、何度か車で行っているので車で行きました。美術館、レストラン利用者のための無料駐車場があります。
隣接するレストランでは優雅にコース料理を頂けます。私たちはもう少しお手頃価格のカフェを利用しました。ガレットやキッシュのあるお店で、おいしいのでこちらもオススメです。
5.0
会場の入口に使い込んだ作業テーブルの展示が有る。脚部にびっしり絵が描いてあり日々楽しんで製作していたことが伺える。
一軒一軒描き分けた家々、広がる畑、豊かな緑、人々は集まってジャムや砂糖を作る。時には正装してパーティーを開いたり、急な嵐に慌てたりと日々の穏やかで平和な生活を素朴な筆致で表現。
絵を見ていると人々の動きや景色に引き込まれていつの間にかグランマ・モーゼスの絵の世界に入り込んでいます。
都会の喧騒とは正反対の自然がいっぱいの充足した生活が描かれています。
経歴を見ていると80代から俄然忙しくなっているのが面白い。
私は「窓越しに見たフージック谷」と「美しき世界」の長閑に広がる畑が美しくて好き。
砧緑地の豊かな自然がぴったりの展覧会。お天気の良い日なら最高。
平日日中でしたがやや混み。当日券も有るが事前予約がお勧め。
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