5.0
とても勉強になりました!
入ってすぐに、映像でミケランジェロについての導入的な解説がありとてもためになりました。コントラポストやダヴィデ像についてなど美術に明るくない人にも易しく解説されていたように思います。とても良かったです。
学校の授業で習ったミケランジェロの作品たちを実際に鑑賞することが出来てとても感動しました。
特に素晴らしかったのはやはりダヴィデ像やラオコーン像です。まさか本物をこの目で見られたなんてのは未だに信じられないです。
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「神のごとき」と称えられたイタリア・ルネサンスの巨匠、ミケランジェロ・ブオナローティ(1475~1564)。
彫刻、絵画、建築の各分野で傑出した作品を残しましたが、ミケランジェロ自身は自らを「彫刻家」と呼びました。システィーナ礼拝堂の天井画について、「天井画は私の本業ではないので、時間の浪費です」と父親への手紙に記し、「我は画家にあらず」という心の深い悲しみをうたった詩を友人に書き送っていることからもわかるとおり、ミケランジェロ芸術の神髄は彫刻にあります。
しかし、フィレンツェ・アカデミア美術館の《ダヴィデ》など彼の大理石彫刻の名作は、所蔵する各地で至宝とみなされているため、それらを紹介する展覧会の実現は、これまで日本では不可能でした。
本展は、初来日となる、ミケランジェロが壮年期に生み出した傑作《ダヴィデ=アポロ》と初期の傑作《若き洗礼者ヨハネ》の初来日彫刻2点を含む、古代ギリシャ・ローマとルネサンスの作品約70点により、両時代に追求された男性美、理想の身体を紹介します。
会期 |
2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・振)
|
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会場 |
国立西洋美術館
![]() |
住所 | 東京都台東区上野公園7番7号 |
時間 |
9:30~17:30
(最終入場時間 17:00)
|
休館日 |
月曜日 7月17日(火) ※ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月) 9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館 |
観覧料 | 一般 1,600円(1,400円) 大学生 1,200円(1,000円) 高校生 800円(600円)
|
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://artexhibition.jp/michelangelo2018/ |
5.0
入ってすぐに、映像でミケランジェロについての導入的な解説がありとてもためになりました。コントラポストやダヴィデ像についてなど美術に明るくない人にも易しく解説されていたように思います。とても良かったです。
学校の授業で習ったミケランジェロの作品たちを実際に鑑賞することが出来てとても感動しました。
特に素晴らしかったのはやはりダヴィデ像やラオコーン像です。まさか本物をこの目で見られたなんてのは未だに信じられないです。
4.0
去年、運慶展を見たとき、日本人はロダンだのミケランジェロだのと近世・中世ヨーロッパの彫刻を有難がるけど、日本は12世紀の時点でそれらを超えている!と思ったものですが、今回、ミケランジェロ展に行ってみて、確かに20代でこれ作ってしまうのかと改めて感動しつつ、「ラオコーン」という彫刻が紀元前に制作されていたことを知り、そのルネサンス期のコピー作品を見るにつけ、古代ギリシャ芸術の美意識とリアリティの完成度に驚かされました。ちなみに、お隣の東京国立博物館の「縄文展」は、それよりもっと古い紀元前1万年級の美の発見がありますが、そちらはモダンアート的すばらしさで、ギリシャの成熟とはジャンルが異なります。それから、「コントラポスト」。写真に写るとき、自分がこれまで無意識にコントラポスト立ちをしていたことに気付き、これからは、ちょっと意識してしまいそうです。
3.0
筋肉隆々系の作品が多く、古代のスポーツにおける鍛え上げられた身体の美など身体がその時代、人となりを伝える作品に出会った。ミケランジェロの作品は2点のみだったが、40点しかない彼の作品のうちの2点ということ、日本で初来日なのでよく味わって鑑賞してみてほしい。
若き洗礼者ヨハネは内戦の被害を受けながらも4割残っていたので感動。(ただ修復部分の6割がお粗末)
ダヴィデ・アポロは未完成の作品だが、ここから更に掘られ磨かれ作品になると思うと、剥き出しの原石そのままを見ることになるので面白く思いました。未完成と言えども曲線や控えめな筋肉に人間味を感じました。こちらの方がおススメです!
5.0
27日に上野の国立西洋美術館で「ミケランジェロと理想の身体」と、プミアム・フライデーの特別イベントの「アート・オン・スクリーン:ミケランジェロ 愛と死」を鑑賞して来ました。
「ミケランジェロと理想の身体」は修学旅行の中学生の団体、中国人の家族が多く見られましたが、館内はゆったりとしたスペースのため、然程の混雑も無く鑑賞できました。
展示数は70点ありますが、ミケランジェロの作品は2点のみです。
注目すべきポイントは、次の4つです。
先ずは世界に約40点しか現存しない彼の大理石彫刻から2点が同時に初来日していること。そして、1点は彼の20歳の時の「若き洗礼者ヨハネ」で、粉々に砕かれた断片から復元された作品であること。もう1点は彼が50歳半ばの時の「ダヴィデ/アポロ」で、誰を題材にして彫ったのかが不明の未完のままの作品であること。そして、一時は同じ人物にて所蔵されていたこの2点が約500年の時を経て、何とこの日本で今まさに、再会していること。日本に居ると、何でも企画されて、観れちゃうからスゴイですよね。
「若き洗礼者ヨハネ」はスペイン内乱で断片に破壊されましたが、二つの目は奇跡的に現存し、長い歳月にて復元されました。その優しい眼差しは、不思議と観る者に何か生を感じさせます。暫し、見とれてしまいました。これが20歳の時の作品というから驚きです。
「ダヴィデ/アポロ」は未完の作で、背中にある部分に彫刻が施されずに石の塊のままであり、投石器なのか、矢筒なのかが不明なのです。そのため、二人に名前が付いています。因みに、投石器ならばダヴィデで、矢筒ならばアポロなのです。
ミケランジェロは「彫刻は絵画の様に作り込むものではなく、大理石の塊から取り出すもの。つまり大理石の塊の中に、既に完成した姿が見えていた。飛び出して行きたい人体の体の線があって、それを開放するのが彫刻家の宿題だ」と言っています。やはり天才の言うことは何か違いますよね。
ミケランジェロの作品ではありませんが、イエスと共に十字架に架けられた男性二人のうちの一人のブロンズ像が展示さされていました。十字架に架けられたイエスの左側は善人、右側は悪人とされています。展覧会では右側を向いて十字架に架けられている男性でした。右側を向いているということは、イエスの左側ということ… Read More
3.0
ミケランジェロの名を借りた古代彫刻展。
ただし、見応えはそれなりにあります。
ちなみに、本展に関係ありませんが、同時期開催の「西洋版画を視る」で観られるデューラーの版画数点がオススメです。
3.0
男性美を表した作品が並ぶ展覧会で、ミケランジェロの時代に、ルネサンスということで、古代美が見直された。ということで、古代からの作品が展示されています。 しかしながら、当の、ミケランジェロの作品は彫刻二点だけ。
展覧会名に「ミケランジェロ」とわざわざ付いていたら、絵画、彫刻、素描併せて、10点くらいは来ていると誰でも思うはず。
しかし、ただの二点。彫刻二点以外はなし。
展示の中心が定まって良いという意見があるかもしれないが、これではガッカリ。
2.0
ミケランジェロ展、そこそこの入りでまだ混雑とまでは感じません。
世界有数のビッグネーム、メディアでの紹介が始まったら混雑しそうです。
今回の目玉はもちろんミケランジェロ彫刻奇跡の2体同時来日!となりましょうが
未完成作品と不完全作品ですからね。
穿った見方をすれば、だから借りることが出来た、とも言えそうです。
ミケランジェロだから~、と言えばそれまでなのですが2体とも凄くないんです。
彫りの跡に想像を膨らませる余地があるとか聞こえは良いかも知れませんが
圧倒されるなんてこともなく、ミケランジェロだから貴重なんだ、くらいの感想です。
古代らへんの彫刻もルーヴル展と一緒で特に面白くありません。
ただフレスコ画は良かったですね、あれだけスゴかったです。
上野の美術館にはもっともっと気概を見せて欲しいです。
期待が大きいのは当然、それを上回るくらいの圧倒的凄みを感じさせて欲しい。
ミケランジェロ展、物足りないです。
それと常設、展示自体は満足なのですが、あの仕切りの距離は何でしょう。
遠すぎやしませんか。あんなに離れていましたっけ。
見辛くて仕方ないです。
2.0
ミケランジェロの作品を数多く借りられる訳もない、、、ということで、未完作品と破損作品の二作品が来日。ノミのあとを鑑賞するということも悪くはないはずです。序盤に並ぶ古代の彫刻はなかなか良い感じで、納得できる展覧会かと思います。ミケランジェロの素描も、ちょっとあると満足感が違ったかもしれませんが、ミケランジェロの彫刻を360度一周しての鑑賞はなかなか楽しかったです。
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周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
東京都台東区で開催中の展覧会
《ダヴィデ=アポロ》 ミケランジェロ・ブオナローティ 1530年頃 フィレンツェ、バルジェッロ国立美術館蔵 高さ147cm 大理石 Firenze, Museo Nazionale del Bargello / On concession of the Ministry of cultural heritage and tourism activities
《若き洗礼者ヨハネ》 ミケランジェロ・ブオナローティ 1495-1496年 ウベダ、エル・サルバドル聖堂、メディナセリ公爵家財団法人蔵 高さ130cm 大理石 Úbeda, Capilla del Salvador; Fundacion Casa Ducal de Medinaceli / Su concessione del Ministero per i Beni e le Attivit à Culturali e del Turismo - Opificio delle Pietre Dure di Firenze
《プットーとガチョウ》 1世紀半ば ヴァチカン美術館蔵 61×63×44cm 大理石 Musei Vaticani, Città del Vaticano
《遊ぶプットーたち》 スケッジャ 1450-1470年 個人蔵、モレッティ・ファインアート・リミテッド寄託 直径63.5cm テンペラ、油彩/板 PRIVATE COLLECTION , COURTESY OF MORETTI FINE ART LTD.
《ヘラクレス》 カステッロ(フィレンツェ)、ヴィラ・コルシーニ蔵 高さ48cm 大理石
Su concessione del Ministero dei Beni e dell e Attività Cultura li e del Turismo - Polo Museale della Toscana - Firenze
《聖セバスティアヌス》 マリオット・アルベルティネッリ 1509 -1510年 個人蔵 130×45cm 油彩/板
《右を向く男性頭部の習作》 バッティスタ・フランコ 1556-1557年 フィレンツェ、ホーン美術館蔵 20.8×18.1cm
黒の石黒、白チョーク/黒ずんだ白色の紙 Firenze, Museo Horne
《磔にされた罪人》 ミケランジェロ周辺の芸術家 15 50年頃 フィレンツェ、ステファノ・バルディーニ美術館蔵
高さ26.8cm ブロンズ Musei Civici Fiorentini - Muse o Stefano Bardini
《ラオコーン》 マルコ・ダ・ラヴェンナ 1520-1525年頃 フィレンツェ、ウフィツィ美術館版画素描室蔵 47.6×3 2 . 2cm
エングレーヴィング Gallerie degli Uffizi, Gabinetto Disegni e delle Stampe / Su concessione del Ministero dei Beni e delle Attività
Culturali e del Turismo