3.0
作品の中に何を見るのか?
中之島美術館に行った時、2Fのスペースで展覧会が行われていればのぞいてみることにしている。今回は展示スペースの中心に上からつりさがった大きな黒い紙。そしてその周りにある作品は白いベースと白黒のコントラストが際立った展示スペースだった。
「馬」と題された作品は白いベースに目をこらすとうっすら馬かな?と思える断片が見えてくる。また「分解と統合」という作品は3つあったが、そのうちの一つに魚らしきものが目を凝らしていると見えてくる。案内パンフレットに「『ユリシーズのさまよう岩々のように、同時並行に、関係なく動いていくイメージの各々を、加筆してしまうことのないように実体しようとしています」とあった。
「馬」は題があるので白の中から浮かび上がる白以外の色に「馬」を見ようとするが、「分解と統合」では見る者に浮かび上がる画を何ととらえるかが委ねられる。私はそこに魚を思い浮かべたが、他のものに見えるかもしれない。作家が主張するのでない表現に、作品の中から自分で何かを感じ取ることを求められる現代美術の曖昧さと面白さを感じた展覧会だった。





