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タイトル通り、「極上の仮名」と料紙、平安の美にうっとり。
今展、「平安書道研究会900回記念特別展」として、書家であり日本書跡の研究者であった飯島春敬氏の蒐集品を収めた書芸文化院『春敬記念書道文庫』と五島美術館が収蔵する(一部個人蔵も含)平安時代に書かれた仮名の名品が展観されていました。平安時代の11世紀から12世紀に鑑賞用として尊重された仮名の書風や、特に料紙装飾に着目し、王朝貴族の美意識を探る展覧会の様です。五島美術館さんの収蔵よりずっと多い70件以上が、書芸文化院の所蔵ということで、有名どころの揃い踏みで、なかなか貴重な機会かと思います。あわせて第二展示室は、春敬氏旧蔵の明・清時代の中国書跡や拓本も厳選公開されていました。私は拓本を見るといつも、昔々学生時代に博物館学芸員資格取得のための授業の中で、墨や道具作りから拓本取りまでやった、超大変だったでも面白かった記憶がよみがえってしまいまうのですが(笑)。
私は申し訳ないことに、どうも「書」関係があまり分かりません。きれいな字だなとか、バランスがいい、くらいにしか思えないので。おまけに、昨年根津での「古筆切―わかちあう名筆の美」展でもそうでしたが、「断切」は、分かるけどなんだか納得し切れない、者なので‥今回もあえて料紙の美しさと文字や文字配りやの美しさだけを見させて頂きました。細かいことはとにかく、とても美しかったです。観る角度を変えて見えてくる料紙のキラキラや、更にそのキラキラを抑えて細い筆文字の流れる線のうつくしさが、とにかくケースに張り付くように何時までも見てしまいました。「かりくらしたなばたつめにやどからむ 天の河原にわれは来にけり」という有名な業平の和歌の文字のリズム感が、とても素敵でした。和歌自体の魅力に文字の魅力に、料紙の美、平安貴族たちの高い美意識に感嘆でした。
和歌などよんでしまうのでついつい時間がかかってしまいますが、会期もまだ初番の平日朝一、とても空いていて、ゆっくり鑑賞出来ました。


