5.0
地球上に生きる「いきもの」、作品を通しその力強さや愛らしさや命の尊さをも改めて‥。
一度都合でキャンセルした経緯があり、結果会期終了間近だったため、割合観覧者が多かったと思いますが、それでもトーハクなど一般の美術館博物館と比べれば、とても空いていて、ゆっくりじっくり観て回ることが出来ました。
絵画作品ももちろん素晴らしいのですが、工芸系好きの私は、ビロードや刺繍の作品に目が釘付けでした。それから《羽箒に子犬》とか川本栄次郎の《鯉置物》とか《七宝向日葵蟷螂図花瓶》とか濤川惣助の七宝双蝶香合とか、自在置物とかと言ったものにワクワクウキウキ、しながら見入ってしまいました。あと、皇室が各国との交流を担い、その中で寄せられた贈り物から、世界各地の「いきもの」の、日本とはちょっと違った多様な形や色にも感動でした。明治大正期の超絶技巧で観るような、でもちょっと違う《インクスタンド 雛ひなと蝸牛》良かったです。