越後屋開業350年記念特別展 三井高利と越後屋 ―三井家創業期の事業と文化―
三井記念美術館|東京都
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350年前の開業当時から残された記録から茶道具まで!
展覧会を拝見して、「家伝記」「規則集」「丁稚の覚書」等々、書き残された資料数の多さには目を見張る(展示は氷山の一角かと思うが…)。そして、350年前の開業当時から「記録をきちんと残した」ということが、三井家の成功を導いた理由の一つであると、展示作品を拝見しながら確信した。
また、今回の展示では、「のんこうの茶碗」や中興名物をはじめとする茶道具も多々出品されている。以前の所蔵者様は定かではないが、「借入」の際に「担保」とされた茶入がそのまま三井家の所蔵品となている…という生々しいエピソードも盛り込まれ、三井家ならではの「蒐集例」とも取れる背景も知ることができた。
・三井高富《高富草案》9 点、江戸時代宝永 4 年(1707)文庫
・《家伝記》江戸時代享保 7 年(1722)文庫
・三井高房《町人考見録》江戸時代享保後期(1730年代)文庫
・《足袋・足袋沓・手袋》江戸時代17c 美術館(北家旧蔵)
・樂道入《赤楽茶碗 銘再来》江戸時代17c 美術館(北家旧蔵)
・樂左入《赤楽白蔵主香合》 江戸時代18c 美術館(北家旧蔵)
・重要文化財 大名物《唐物肩衝茶入 北野肩衝》南宋時代12-13c 美術館(北家旧蔵)
・《大井戸茶碗 銘須弥 別銘十文字》朝鮮時代16c 美術館(室町家旧蔵)
・中興名物《瀬戸二見手茶入 銘二見》桃山-江戸時代17c 美術館(北家旧蔵)
・中興名物《瀬戸塞手茶入 銘常如院 》桃山時代16-17c 美術館(北家旧蔵)
・中興名物《瀬戸面取手茶入 佐久間面取》江戸時代17c 美術館(北家旧蔵)
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