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特集展示 茶の湯の道具 茶碗

特集展示 茶の湯の道具 茶碗

京都国立博物館|京都府

開催期間:

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渋い茶碗を愛でる。嬉しい即翁愛蔵の茶碗に再会する。

「"LOUVRE”に"LOVE”はある」を観終わり、チケプレで頂いていた京博へ伺いました。
河原町通りはそれほど混んでいませんでしたが、流石に東大路、清水辺りは外国人観光客で激込み!大きなトランクをバスに持ち込んでの移動はどうにかならないものなのかと勝手な事を思ってしまうのです。館長と近世美術専門研究員のお一人が離れられて、ここのところ仏教美術と茶の湯の展覧会が多い京博で、特別展は足が遠のきがち。『初老耽美派 よろめき美術鑑賞術』ではないけれど、集中力が続かず、これでもかっ!と名品数珠繋ぎの展示に最近の私はヘトヘトになってしまうのです。そこで今回の様にヴァリエーションがあって、自分の中で緩急を付ける事が出来る展示がありがたい。
3階最初の展示室が「特集展示 茶の湯の道具 茶碗」休館中の畠山記念館の所蔵を京博が預かって、研究されているのかもしれませんね。「特別展 畠山記念館の名品」で拝見した茶碗が思いのほか多く展示されており、おぉーとなりました。鈍翁さんとのお話も思い出す《柿の蔕茶碗 毘沙門堂》「近代数寄者」の交友録が大好物な私にはキュッとなりました。井戸茶碗、伊羅保、三島、雨漏、御所丸、御本・・・渋めの高麗渡りの茶碗が良きです。
2階の絵巻は、白描、モノクロの世界ですが、描かれた女性たちのなんと可愛らしいこと。新収品展には、軽やかな印象を個人的には持っている英一蝶や文人画の岡田半江、顔輝をトレースした?迫力の原在中筆《蝦蟇鉄拐図》で立ち止まり、こんな時代の作品も京博にと感じた、望月玉泉、大きな屏風の都路華香筆《閑雲野鶴》、大阪中之島美で知ったホヤホヤの画家 梥本一洋などとってもへぇーってなりました。

1階の仏像展示では、秋の東福寺展に先駆け巨大な《二天王立像》が既にお出ましになっており、東京から東福寺へいったん戻してからまた京博へは大変なものなぁと思いながら見上げました。予想以上にサイズが「デカイ!!!」
今回の展示でどうしてもお伝えしたいのが「書跡」、私、流麗な書、もちろん読めませんけれど、美しい料紙大好きです。そこにさらさらと認められた文字、日本語ならではの美しさではないでしょうか。国宝がしれっと展示されています。分割された「石山切」読んでおいでのご婦人がおいででした。閉館時間が迫りもう少しじっくり観たかったのが「名物裂」の展示でした。手元で楽しむ愛でる「手鑑」も魅力的です。
平常展示とは言いながら、1時間半では見終えられない京博でした。空いています。

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