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特別展 いぬねこ彩彩 ―東アジアの犬と猫の絵画―

特別展 いぬねこ彩彩 ―東アジアの犬と猫の絵画―

大和文華館|奈良県

開催期間:

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ワンニャン彩々ーテーマ、受け継がれる狗猫の図様の展開

よくぞここに注目してくれましたと拍手を送りたい。
会期末に伺いました。平日の昼下がりいつもなら私とあと二人、三人の展示室が、どの作品の前にも観覧者が居る状態で、そこにも驚きましたけれど。
最近の「猫」ブームにのって、「猫」とあらばと来館した人も居るかもしれません。
文博の擬人化された(=^・^=)ではなく、狗や猫をテーマとした画は、どのように変遷してきたのかを追っていくと、通奏低音のように流れているものがあった!とは。
大和文華館所蔵の伝毛益筆《蜀葵遊猫図》は、修復後の大和文華館でのお披露目の際の講演会で墨光堂社長のお話を伺って以来「あっ、あのネコさんたち」と思い浮かぶようにはなっていましたが、こんなにも日本の猫を描くことに影響があったとは。
猫は毛益、狗は李迪を模本として、狩野派が古画学習に繰り返し写して手本としてきたことが大きく影響していました。大和文華館蔵 重要文化財《蜀葵遊猫図》には、子猫が4匹描かれているはずなのに、原本では分かりにくいが、後の世に狩野派が写した模本で「こんなところに」と4匹目を発見して、原本に立ち返り確認しました。
「よみがえる川崎美術館」@神戸市博でどっかで見たよなぁとあの時に思ったお目眼パッチリの猫さん、個人蔵の宣宗筆《麝香猫図》にも再会しました。毛益の猫の展覧会の時にお目にかかった記憶があったので大和文華館さんの所蔵かと思っていたら、個人蔵なんですね。凄い!一度観たら忘れられない印象深いお目々パッチリ猫さんです。大倉集古館蔵の英一蝶筆の子犬図もでていましたけれど、ボストン美展で修復後すぐの日本里帰りとなった英一蝶の涅槃図は麝香猫がいましたねぇ。
もちろん、応挙と芦雪のもふもふワンコもいましたけれど、こちらはこの続きで向かった芦雪展後期にお話は持ち越しましょう。犬の目の上に白い眉の様に見えるのを「麿眉」とよぶらしく、まぁぴったりのネーミングと( ..)φメモメモ
ぐるっと一回りして正面の独立ケースへ戻って〆は泉屋博古館蔵 八大山人筆《猫児図》にぜーんぶ持っていかれました。可愛すぎてずるいぞ!

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