フィンランド・グラスアート 輝きと彩りのモダンデザイン
東京都庭園美術館|東京都
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多様な表現のグラスアートで涼をとる
涼しげなグラスアートが旧朝香宮邸の室内に合って、雰囲気がよかったです。
ガラスと一言でいっても、様々な表現ができることに驚き。ガラスに魅せられた人は、色々と製作過程を試してみたくなるのではと思いました。
今回の展示は、展示のケースに入っていないものが多かったです。
直接、作品を鑑賞できるので、色合いやガラスを通ってくる光が、デザイナーの意図したものに近い状態で見られているのでは。
グンネル・ニューマンという女性の作品群に気になるものが多かったです。
「真珠のネックレス」というタイトルがおしゃれな、泡が真珠のように入った花瓶、「白樺の森」とタイトルを聞いて納得な花瓶、「薔薇の花びら」という薄くて可愛らしいお皿。シンプルながら繊細さを感じ、フィンランドが自然豊かな国ということを想像させられました。
建物の作り上、窓が大きく、ふんだんに光が入ってくるのでガラスアートがきらきらと綺麗でした。作品そのものだけでなく、作品が落とす影もまた美しい。お天気の良い火の午後に行きましたが、夕方など光加減が異なるとまた雰囲気が変わるそうです。
そんな中で、書庫は暗く、人口の光りで展示されてました。
「氷山」という透明度の高い氷のようなガラスが、よく映えていました。
触ったら冷たいのではないかと。
「氷上の釣り穴」も印象的。釣り好きな人へのプレゼントとして作られたとあり、なるほど~と納得。
単体で置かれている作品から、いくつかのガラスアートを重ねて一つの作品になっているものも。ガラスの重なり合いで生まれる風合いを楽しむのかな。
また、色のついたガラスもでてきて、どのようにフィンランドのグラスアートが発展してきたのか、歴史も感じられました。
鳥や魚を模ったものからキノコをモチーフにしたもの、ヘラジカが描かれたものなど自然を感じられたり。
竹を模ったり寿司というタイトルを付けられたものもあり、日本を感じたり。
実用する作品ではないのでしょうが、お皿としてスイカを置いたり、花を生けたりするところを想像するのも楽しかったです。
今回、ベビーデーで訪れ、子どもと鑑賞しました。
魚や鳥の形の作品をを指さし、きらきら輝くガラスを指さし、部屋ごとに異なる電灯を指さし、あちこち興味の湧くものばかりだったようです。
子どもの目線で鑑賞すると、グラスアートの色合いが変わり面白かったです。
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