
モネ 連作の情景
大阪中之島美術館|大阪府
開催期間: ~
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モネに包まれる
さすがモネ。いつもより人手が多い。
とはいえ、公開日の10日前後はもっと多かったようなので、少し落ち着いてこれ。
といったことでしょうか。
モネ展というと2016年のマルモッタン・モネ美術館所蔵展が記憶に残っています。
あの時は『印象、日の出』も来ていましたがやはり睡蓮が多く、最後はちょっと疲れて「私は睡蓮よりほかの絵が見たいんだよ・・」とぼやきましたが、今回はその「ほかの絵」がメイン。
カリカルチュアこそなかったものの、印象派以前の作品から、印象派への移行、そして連作という手法に至った過程を時系列的に作品を通しながら知ることができました。
モネらしいパステルチックな明るい色彩の作品も見事ですが、私がモネを好きな最大の理由は、薄暮や日の出のややオレンジ色の日差しに照らされた風景画の色彩。
チャリングクロスウォータールー橋の連作では様々な色彩を見比べながら堪能することができました。
吉野石膏コレクションの『テムズ川のチャリングクロス橋』も2019年に観た以来。
当時はiPodでクラシックのベストアルバムを聴きながら美術鑑賞するのにはまっていて、この絵の前に来た時、偶然的に『新世界より』が始まり一気に画面に没頭できたことを思い出しました。
また、初来日の大作「昼食」には絵そのものだけで得なく、当時の彼の生活状況、サロンへの期待と絶望、そして印象派へとつながる転機など様々なドラマが内在しており、モネを語るうえで欠かせない一枚と知り、今回一の思い出深い作品となりました。
そして最後の撮影可能コーナーにある大阪会場のみ公開の『藤の習作』。
『睡蓮』に通じるものがありますが、色彩がとても美しく、これも必見です。
惜しむらくは私の好きな『ジヴェルニーの積みわら、夕日』がまだ展示されていなかったこと。これは3月26日かららしいので、もう一度行こうと思っています。
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