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第73回 正倉院展

第73回 正倉院展

奈良国立博物館|奈良県

開催期間:

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1300年もの長い間正倉という大きな倉で大切に守られ今に伝わる品々 単眼鏡必携です。

関西に住んでいると、「今年もこの季節に」と思うのです。
今年はひとしおで、感染者も減り無事開催されることになりました。
奈良も観光客が少しずつ戻っているようで、鹿さんたちも嬉しそうに見える。
完全予約制ですが、入場時は並びました。展示場に入れば、間隔をあけて展示され空いた所から観れば、1件1件ゆっくり拝見できる。コロナ前の人の隙間から、人をかき分けてちょっと拝むのと違って、単眼鏡でじっくりと見る、視る、観る。ゆっくりじっくり拝見するにはちょうどな件数で、ポストコロナも少々観覧料が高くともこの方式がいいな。「プレミアムカード」会員ならすぐに元は取れる。

東大寺大仏開眼会にゆかりの宝物。
開眼会で東大寺に献納された「白瑠璃高坏」は西アジアで作られたと考えられる透明ガラスの高坏です。遥々とシルクロードを通って終着地「平安京」にもたらされました。
大仏開眼会で演じられた楽舞の装束の内、「笛吹襪」は笛吹役の人が履いた靴で、元は騎馬民族が馬に乗るときに着用したものらしいですが、機能性もありながらデザインも可愛い。
今年は、筆や墨、紙、正倉院に伝わる唯一の硯などの文房具もまとめて出陳されていました。
文書には当時の社会や人々の思いも伝わってきます。

しかし何と言ってもチラシのメインビジュアルにもなっている「螺鈿紫檀阮咸」。単眼鏡を覗いているうちにあまりの美しさに不覚にも涙が。
「漆金薄絵盤」は、丸みを帯びた蓮の花びらはどうやって形作ったのか。花びらの1枚1枚に極彩色に文様が描かれています。
洗練された意匠、色彩、細部まで行き届いた神経、工人の高度な技術に感動します。

その名称もゆかしく感じる正倉院宝物は、約9000件、初出陳の品や28年ぶりというお品もあり、私にとって次はないかもしれない1件1件が一期一会かもと愛おしくもありでした。

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