![[館蔵]秋の優品展 桃山の華](https://www.artagenda.jp/img/event/5650/thumbnail.jpg)
[館蔵]秋の優品展 桃山の華
五島美術館|東京都
開催期間: ~
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結構なお道具ありがとうございます
五島美術館、初めて行ってきた。
上野毛駅(かみのげえき)から、5分ほど歩いていくと、閑静な住宅街に寝殿造り風の建物がどーんと現れる。
展示は、第1、第2室に分かれていたが、そんなに広くはない。解説を見ながら日本美術を楽しむのに、ちょうどいいサイズ感。
ここのお宝は、なんと言っても、国宝 「源氏物語絵巻」と、「紫式部日記絵巻」で、それぞれ、年に一度展示される。
今回は「紫式部日記絵巻」が見られた。
ほかにも、本阿弥光悦、俵屋宗達など、東博にも負けてないと思うコレクションに圧倒された。
特に惹かれたのが、茶道具。
「茶入」って、こんなに大きかった?って、驚いた。
「唐物 大海茶入 銘 稲葉大海」
「唐物 文琳茶入 銘 本能寺」
「唐物 円座肩衝茶入 銘 利休円座」
ほか2点
なんだか名前もスゴイ。
唐物とは、おもに中国から伝わったものをいい、珍重されたらしい。
ちょうど、この展示の近くに、信長、秀吉、利休の書もあって、もうバーチャル戦国。
オマケに、古田織部が「今後これほどの物はない」と
書き残したという、「古伊賀水指 銘 破袋(やぶれぶくろ)」も出ていて、破れっぷりに感激。
残念だが、織部の書は関東大震災で焼けてしまったらしい。
続いて第2室は、桃山時代の焼き物。
楽焼、瀬戸、織部、古備前など。
とくに目に止まったのが、「志野茶碗 銘 梅が香(うめがか)」
志野茶碗といえば、三井記念美術館の「国宝 志野茶碗 銘 卯花墻 (うのはながき)」を思い出した。
志野茶碗は白っぽいと覚えていたが、「梅が香」は違った。
名前に梅とあるように、赤と黄が混じったような。オレンジ?白ではなかった。
茶道具、奥が深い。
最後は、五島美術館の特徴でもある庭へ。
東京23区内にいるのを忘れる。
かなり高低差のある庭を歩きながら、根津美術館の庭を思い出した。
根津は、かなり整えられている印象だったが、ここは少しゆるい、と言うか自然な感じ。
そぼくな石仏に、春日灯籠がポツンポツンとあって、
奈良の春日山原始林。言い過ぎ?
庭から出てしまえば、5分程で二子玉川駅へ。
五島美術館、なにかとちょうどいい。
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