タピオ・ヴィルカラ 世界の果て
市立伊丹ミュージアム|兵庫県
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材質の模倣
予習ゼロで行った。小学生の時、次に何を勉強するのかお楽しみにしたくて授業の予習をしないタイプだった。
私が認識していたのはメインビジュアルだけだったため、ガラス作品の人かと漠然と思って行ったが、ガラスだけではなかった。そして、木が貝を、ガラスが竹を、磁器が紙袋を、クリスタルが氷を模倣していた。また、ガラスは加工前が柔らかいことを知っているから、作品からは加工する時に伸ばしたり曲げたりする様を想像させられて、不思議な感じがした。
オブジェはおそらく鑑賞に適した見る方向があるのかもしれないが(金魚は真上から見るのが一番美しいらしい)、色々な角度から見えるのがよかった。ぶら下げられた四角い木のオブジェは紐が回転することによって思いがけない曲線が現れ、木がこんな姿になるんだと驚いた。木の渦巻きのオブジェは角度によってバレエダンサーのようにも見えた。クリスタルの渦巻きのお皿は、真上から見るとぐるぐるの模様がついているが、横から見ると本当に竜巻の渦のように見えた。金閣寺を初めて見たとき、あの有名な角度以外からの写真も撮ってみようと張り切っていたのを思い出した。
地下にはガラス工房ヴェニーニと共作した作品が展示してあった。ガラスに色彩が溢れる様子は、幸福な結婚を思わせた。
最後の展示室には「ウルティマ・ツーレ」。敷き詰められたガラス作品は、硬い氷のようでもあり、踏んだら崩れる霜柱のようでもあり、厳しい環境でも繁茂する菌類のようでもあり、ガラスという材質を活かしきっていた。
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