徹底解剖!浮世絵で見る江戸のライフスタイル―国貞・英泉・芳年の描いた『粋な』女たち
芦屋市立美術博物館|兵庫県
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うきよゑの沼
芦屋市立美術博物館は毎回入口の看板が大きくて嬉しい。今回の展覧会のタイトルは「徹底解剖! 浮世絵で見る江戸のライフスタイル――国貞・英泉・芳年の描いた『粋な』女たち」で、この3人の作品が中心だった。
前半は時代に沿った展示で作家の説明も挟んであり初心者にもわかりやすかった。
第一章のキャプションに「鎖国と身分制の閉塞感の中で人々は娯楽に生きがいを求め」とあって現代やんと思った。また、浮世絵の説明映像が非常にためになったが、そこで「絵兄弟」という歌舞伎の名シーンと構図を同じにして描いた美人画があることを知って、ネットで有名人の画像を上げるとそれと同じ構図の動物の画像とかが返ってくるやつやんと思った。
嵯峨嵐山文華館「浮世絵と美人画の軌跡」で着物に注目することを学んだが、遊里の女性が蔦柄の着物を着ていて、客を絡め取る意が込められているのが面白かった。同じ絵の着物に燕の柄もあったけど、燕は巣を作るから客が居着くように、ということかなと思った。これもドラマなどがネットで考察されるのと近い気がする。こうやって江戸時代の人は浮世絵を楽しんでいたのか。
浮世絵の女性は歯が描かれていて西洋画や現代では一本一本女性の歯が描かれることは珍しいんじゃないだろうか。
浮世絵の美人画は無表情だからあまり魅力を感じないと思っていたが、今回鑑賞しているうちに国芳の絵で舟から水を覗き込んでいる女性の表情がいいな、とふっと思ってしまった。芳年の「風俗三十二相 暗そう」は本当に色っぽいなと感じた。
今回の展覧会で、浮世絵には現代と通じるところがあるんだとわかり、美人画の魅力にも気づいてしまった。このまま浮世絵の沼にずぶずぶはまっていくような気がする。