特別展「世界遺産 縄文」
京都文化博物館|京都府
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縄文の追憶
ふだんはこういう展覧会は行かないのだが、大阪中之島美術館の「日本美術の鉱脈」展で見た縄文土器がかわいかったので、興味が湧いて行くことにした。
まず狩猟などに使っていた道具の展示。素朴な釣り針を見ると、これでよく魚が捕まっていたなと思う。昔は魚もおおらかだったのだろうか。
「掘立柱建物の木柱」、建物の木柱の最下部が腐らずに残っていたもの。カート・コバーンが「ギターは死んだ木」と言っていたが、縄文時代に伐採され加工された「死んだ木」が、現在までよく残っていたなと思う。
そしてお目当てだった土偶。遮光器土偶の遮光器というのは土偶の目の部分が、雪国で使われる目を守るための装身具に似ていることからきているらしい。知らなかった。土偶を見ていると、これは人間を写実的に表現しようとしたのか、それともデフォルメ意識があったのかどっちだろうと思う。それから、遮光器の部分が目を表しているとすると、アーモンド状の目に横線が引いてあり、黒目が描き込まれていない。これは目を閉じているということなのだろうか。開いた目を描かないということに何か意味があったのか、と気になった。
縄文時代の人は、動物の骨、鹿の角、土、石などの限られた素材で、狩りの道具、生活用品からアクセサリーまで何でも作っている。それを見ると、京都国立近代美術館の「LOVE ファッション」や、神戸ファッション美術館の永澤陽一展で見た、様々な素材で作られた衣服たちは本当に鮮やかだったんだと思う。
結構お客さんが多かった。なんでだろうと思ったけど、私たちが縄文時代にひかれるのは、幼稚園の砂場で土とたわむれ、川辺の石で遊んだように、子どもの頃、一度縄文時代を通っているからなんじゃないかと思った。