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リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s

リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s

兵庫県立美術館|兵庫県

開催期間:

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暮らしの歓び

 民博行く予定だったけど、気が変わって高槻駅でJRに乗り換えて再訪。

 ヴィラ・ル・ラクやトゥーゲントハット邸を見て、平安時代の寝殿造りを思い出した。几帳や屏風でスペースを区切るスカスカの寝殿造りに対して、壁や戸を作るのは難しいんだなと思っていたが、そのような技術が当たり前になった時代になって逆に、閉塞感をなくすために壁を減らし空間を広くとり、カーテンや家具を仕切りにしているのが何か一周回っている感じがした。快適さは全然違うだろうけど。トゥーゲントハット邸の映像が素敵すぎて、こんな家だったら家にずっといるなと思った。私にとって家は、平日は仕事から帰ってくるだけの場所だし、休日はほぼ外に出ているから家に対して無関心になっている。もっといたい家にするのが大事なんだと思う。

 「メゾン・ド・ヴェール」、てっきり映画の一部を流しているんだと思っていたら作品だった。暗い部屋の真ん中にメゾン・ド・ヴェールの図面が置いてあり、水平にレーザーの光が行き来する。それにそって、正面と後方の画面に、CTスキャンのように家の断面図が映っていく。時々断面図の動きが止まり、家の一室で過ごす夫婦の様子が左右の縦長の画面に映し出される。夫婦の関係は冷え切っていて、ほぼ会話がないし、例えば妻が換気のために開けた窓を夫が閉めたりする。室内での過ごしやすさの感覚が合っていないのだ。他人同士なら、快適だと思う室温とか生活スタイルとかリズムとかが合わないのは当然である。片方が妥協して生活リズムを作っていくことになると思うのだが、相手が嫌になったとしても相手に合わせて我慢してきた日々は返ってこないし、家での生活のリズムは急には変えられないから今まで通り顔を合わせなければならない。どうして人は一緒に住めているんだろう、と不思議になってきて暗い気持ちになった。

 ミラー邸、内装がかわいい。写真に夏用カーペット、冬用カーペットっていうのがあって、家と文化は直結しているんだと思った。家が受け継がれていくのと同時に、親がカーペット替えてたから今年も替えないとな、という感じで季節の仕事という文化も受け継がれていく。そこが、家族の変化、生活スタイルの変化によって家の姿も変化させていくメタボリズムと対比的になっていて面白かった。

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