ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢
大阪市立美術館|大阪府
開催期間: ~
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もうじきまた7月29日がやってきます
ゴッホが自ら命を絶ってから今年が135年目です。命日は7月29日なので、その日にピストルで胸を撃ち即死だったと私はずっと思っていましたが、そうではなくて、撃ったのは27日で、そこから2日間生きていたとのこと。
現場の麦畑から住んでた旅館までは自力でたどり着いており、撃ったのは誰か、諸説あるんだそうです。
3~4年周期で開催されるゴッホ展。今回は今年から来年、さらには再来年にかけての分散型の様相を呈しています。
まず最初が「ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢」展で、大阪、東京、愛知と巡回。また、別企画の「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」が9月から神戸、福島、東京の順で巡回します。さらに、この大ゴッホ展のPART2として「アルルの跳ね橋」展が再来年2月から同じ3会場で開催されます。
また、来年秋にあるオルセー美術館展には《ローヌ川の星月夜》もやってきます。
勝手なことを言えば、一度にまとめてちょうだいよとなるのですが、世界一の人気画家でもあるので、お貸しいただくオランダやフランスの美術館の目玉を同時期にゴッソリってわけにもいきません。日本でゴッホの名作に会える幸せを私たちは謙虚にしっかりと感じねばなりません。
だけど、です。
先陣を切って始まった大阪市美でのゴッホ展見た感想は、「もうちょっと数が欲しいなあ」と、「アルルとオーヴェルでの作品も少ないなあ」です。
贅沢な不満なのは否定しません。ですが、これまでのゴッホ展なら数はもっとあったし、ゴッホのLast 2yearsの名作や、Last 2monthsの超名作も必ずあったので、コスパ悪いんじゃないのと思うわけです。
展示数76点のうちゴッホ作品は36点。単独美術館の作品で構成される展覧会なのでバーターが多いのは仕方ないにせよ、キュレ-ターさんにはもっと頑張ってほしかった。書き遅れましたが、当展はファン・ゴッホ美術館所蔵作品だけで構成されており、それ以外の美術館からの作品はありません。
私が行った2日後に女房が行くと言うので、やめとけと言いました。行かなくても後悔はしないのでとも。
もちろん私以上にゴッホを見てきてる人にだから言えることですが。
なので、これまで何度もゴッホ展を見てきたかたにはおすすめはしません。
いつもいつも日本への善意とご協力を惜しみなく提供してくださるファン・ゴッホ美術館さんには心から感謝はいたしますし、今後も友好関係は保ち続けてほしいと思います。
以上が私の身勝手な感想です。
じゃあこのゴッホ展、見所がないかと言うとそんなことはありません。タイトルにもあるように「家族」については非常に丁寧に掘り下げています。
そしてその家族が興したファン・ゴッホ美術館の全面的な協力もあって、ビンセントとテオの兄弟愛、そしてビンセント亡き後にテオの妻ヨーが義兄の作品を世に出すために奔走した足跡がきちんと整理され紹介されています。今こうして私たちがゴッホ作品を見れるのはヨーのおかげでもあります。
当展会場では章立ての節目で高画質の素晴らしい解説映像が流されています。
NHKが制作したもので、ゴッホが住まった場所、特にアルルやオーヴェルをドローンで撮影した映像は感動ものです。
広大な麦畑、尖った糸杉、歪んではいないんだけどゴッホが描いたように見える教会。そのどれもが、135年前と変わらずに今もある。
展示作品に不満をあれこれ書きましたが、それを補って余りある映像だと思います。
ラストシーンに並ぶ兄弟の墓碑には涙腺崩壊です。