リニューアル記念名品展Ⅱ 続・帰ってきた泉屋博古館 ~近代の美術、もうひとつの在り方~
泉屋博古館|京都府
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一品一品の妙
せんおくはくこかんと読む(いずみやだと思っていた)。行ったことのない美術館だったので応募してみたらチケットが当たった。
地下鉄東西線蹴上駅(けあげえきと読む。けりあげではない)から徒歩20分くらい。夏場はちょっときつい。途中「ト」や「K」のような分かれ道が何度もあって、Googleマップがあっても道を間違えそうになった。到着した館内はもちろん涼しくて快適だった。庭が素敵で、山を臨む景色は故郷を思い出した。
明治・大正時代の作品が多く、知らない作家ばかりだったが一品一品面白く鑑賞できた。
富田范溪「鰻籠」。実は今回この作品目当てだった。紹介ページの画像では鰻が見当たらなくて、実物を見たら見つけられるかなと思っていたが、鰻ではなくて鰻籠だった。銀箔が美しくて、その御蔭で隣の東山魁夷「スオミ」の水面の白色まで輝いているように見えた。並びがよかった。
中川一政「鰈図」。墨で描かれた、背と腹を見せた鰈が一匹ずつ並んでいる。背側の鰈についてキャプションは「墨の濃淡でぬめりを表している」と言っていたがよくわからなかった。腹側の鰈は気に入った。所々薄い墨が入っているのが、脂がのっているように見えて美味しそうだったが、まだ皮は剥がれていないようだ。
初代宮川香山の小花瓶。グラデーションや斑の模様がイチジクみたいで美しく、見飽きなかった。こうやって見ると、普段食べるものとしてしか見ていない果物って実は美しいんだなと思う。どんなに美しくても、果物はいつか腐ってしまうが、こうやって花瓶にしてくれることでいつまでも鑑賞することができる。また、果物も花瓶も色がどのように現れるかは偶然なところが同じだと思った。
木島櫻谷「燕子花図屏風」。金を背景にした、燕子花の紫の花弁や緑の蕾が本当に柔らかそうに見えた。花弁は握ると潰れそうな質感が伝わってきて、花弁が詰まった蕾もカマキリのお腹みたいだなと思った。
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