〈若きポーランド〉—色彩と魂の詩 1890-1918
京都国立近代美術館|京都府
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ポーランドの呼び声
ポーランドを良く知らない。ポーランドで印象に残っているのは、2011年キングオブコントでTKOの木下さんが「他人の金でポーランドに行きたい」と言っていたこと。ドイツなら観光の当てがあるから自分の金で行ってもいいが、ポーランドには何があるかわからないから、自分の金では行きたくないと言うのだ。今回の展覧会のために、ネットでポーランドについて調べたが、絵画と知識を結びつけて鑑賞するレベルに達することはできなかった。そもそも世界史で習ったはずなのだがよく覚えていない。
ではなぜこの展覧会に行くことにしたのか(しかも開催初日に)、という話だが、出品予定の絵画を見ていた所、なぜか心惹かれたからだ。なぜだか全くわからなかった。ポーランドに行ったことがあるわけでもないのに、とにかく絵画1枚1枚に心に触れるものがあり、同行者にもポーランドポーランドと言って、一緒に訪問することにした。
鑑賞後、なぜポーランドの絵に心惹かれたのか考えてみた。おそらくそれは今まで見たことがない絵画だったからだ。これから何かが起こりそうな雰囲気が絵画から立ち込めている。草原に腹ばいになった女性(ヤツェク・マルチェフスキ「秋」)やヴワディスワフ・ポトコヴィンスキ「葬送行進曲」の光と闇、花畑の中で裸で叫ぶ子ども(ヴォイチェフ・ヴァイス「ケシの花」)。そういう、これから何が起こるのかわからないような不穏な雰囲気に惹かれたのだと思う。ヤツェク・マルチェフスキの「ルサウキ」の連作も、有名な神話や聖書の物語をモチーフにした絵画と違って先が読めないので安心して鑑賞することができない。
(あと個人的には、雪の風景に心惹かれたのだと思う。地元が年に1回雪が降るか降らないかといった土地だったため、雪を見るとテンションが上がる。そして、今回の展覧会は光り輝く雪を描いた絵画を数多く観ることができた)
以上のように、ポーランドという未知の世界への興味が今回の展覧会に足を運ばせたのだと思う。そしてその絵画は、今まで私が「西洋絵画」として認識してきた絵画の文脈を外れる側面があるように感じた。もっとポーランドについて勉強して、いつか自分の金でポーランドに行きたい。
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