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3/1 大阪市美「妙心寺展」 日本画の仕掛けは探すほどにきりがない

第二展示室外のフォトスポットにて

3/1 大阪市立美術館 「妙心寺 禅の継承」展に行ってきました

撮影 一部OK(良いところを撮らせてくれます)

講演会 門脇むつみ阪大院教授「妙心寺の宝物—近世の華麗な作品群:妙心寺屏風と天球院襖絵を中心に—」を聴講


最近のマイブームとなっている屏風を鑑賞したかったので、とても楽しみにしていました。

当然、寺の話ですから、開山とか開基とか、軸物や書が色々ありますが、今回はすっ飛ばし、門脇先生の講演を取り入れながら屏風と襖絵に絞ってレポートします。


① 屏風のはなし

妙心寺が有する屏風の巨頭といえば、海北友松と狩野山楽&山雪になります。

今回の特別展入ってすぐに友松の花卉図屏風と山楽の龍虎図屏風が展示され、しかも撮影可能でした。ただ、人が多いため、シャッターチャンスは限られています。

私は屏風絵の中で、海北友松の使う緑が一番好きです。当然、狩野派も緑は使っていますが、印象がまるで違います。

また、造形については、狩野派の中でも京狩野のネットリとした松の枝ぶりとレゴブロックのような直線的な岩が好きです。2組を同時に見ることができるなんて、とても幸せです。

他にも、屏風の題材でもおなじみ琴棋書画図は屏風と襖絵の2組(海北友松vs狩野元信)瀟湘八景図は屏風と軸物で2組(相阿弥vs狩野元信)展示されており、それぞれ比較するのも面白かったです。

(こぼれ話1)展覧会終盤の天球院襖絵への伏線となりますので、龍虎図屏風の虎の姿、毛並み、爪はよく見ておいてください。

(こぼれ話2)友松の花卉図屏風と山楽の龍虎図屏風は通常の屏風に比べ、縦に20cm以上高くなっており、普通に鴨居に当たる高さです。なぜそんなに高いのでしょうか?その答えは第1展示室奥のパネルにあります。目からウロコの必見ですよ!


② 襖絵のはなし

天球院は池田輝政の妹が院主を務めた塔頭で、妙心寺の北西側に位置しています。本展では、院内の方丈、続き3部屋を模した造りの立体配置となっています。

この第三展示室の天球院襖絵は大迫力の一言です。展示室入って朝顔→竹虎→老梅と続く襖絵の部屋、圧倒されて返って客は落ち着かないのではなかろうか。東からこの順番になっていることにも意味があり、朝顔(朝)→竹虎(昼)→老梅(夕)となっています。朝顔はいいとして、竹虎は?というと、西面の襖に寝ている虎が描かれています、虎は夜行性です(ホントに夜行性を知っていたかは定かじゃないです)、だから昼です、となるわけです。では、老梅は?となると、流れている川が黒く描かれていることから、日が落ちた状態となり夕方となります。絵の中の仕掛けが壮大すぎん?

(こぼれ話1)虎の姿、毛並み、爪をみて、撮影した龍虎図屏風(山楽筆)の虎と比較してみましょう。この虎の筆者は誰でしょうか?答え言っているようなものですが…

(こぼれ話2)老梅東面と中央との角に描かれている三羽の小鳥、頭の部分が何か変なのですが、わかりますか?


本当は、屏風と襖絵以外にも紹介したい品がたくさんあるのです。螺鈿の小箱に、青磁香炉、頂相に達磨、大黒天に千手観音と語り尽くせません。

春のアート旅は5月まで予定がパンパンに詰まっているため、もう1回行く余裕がないのが非常に残念です。

最後に1点だけもう一度鑑賞できるとしたら、私は白隠慧鶴筆の猿猴捉月図 を選びます。おなじみの画題であるテナガザルの減筆で描かれた姿は家に置いておきたいほど安心感がありました。


プロフィール

ぷーなが
令和7年9月からレポートを書き始めた、技術、美術史、人物などちゃんと勉強していないド素人です。今は鑑賞の機会を増やし、見る目を鍛えたいと思います。
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