4.0
色々大々
毎回テーマ鑑賞していますが、今回は新作のみで大きな作品達。
カラフル 横尾さんらしさを満喫。
黒の壁が良い仕事してます。
近くで観るのも勿論良いですが異なる離れた空間から作品を観るとまた楽しいです。
レイアウトのなせる技。楽しいです。
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2019年、横尾は展覧会への参加を機に兼ねてより魅了されていた江戸画壇の奇才、曽我蕭白(そがしょうはく 1730-1781)と対峙します。蕭白作品から寒山拾得図を選んで翻案し、現代版の新たなイメージを生み出しました。寒山は巻物を、拾得は箒を持った姿で描かれるのが通例ですが、横尾の手にかかると巻物はトイレットペーパーに、箒は掃除機へと現代風に様変わり。
その後繰り返し描かれた寒山拾得図はいまや130点以上を数えます。今回はその中でも2021年9月から2023年6月の間に制作された最新作を紹介します。当初は伝統的な図像に倣っていた横尾の寒山拾得は、あっという間に枠組みを飛び越え様々なシーンに出没していきます。
結婚式の一団、ゴンドラに乗るカップル、ゴールインするマラソンランナーたち。草上で昼食を囲むこともあれば藤棚の下で夕涼みを楽しむ。魔法の絨毯や箒で空を飛び、ついには幾何学的な形の世界へ。制作期間中に横尾が触れた、あるいは降って沸いてきたあらゆるイメージが画面に映し出されています。同じ時代に生きる私たちの既視感をくすぐるものも多く、そのソースに思い至った時などは作品にぐっと親しみもわくでしょう。
本展では制作順に作品を展示していますので、横尾の中の寒山拾得像がおよそ1年の間にいかに変遷していったかにもぜひご注目ください。
会期 | 2024年5月25日(土)~2024年8月25日(日) |
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会場 | 横尾忠則現代美術館 Google Map |
住所 | 兵庫県神戸市灘区原田通3-8-30 |
時間 |
10:00~18:00
(最終入場時間 17:30)
|
休館日 |
月曜日、7月16日(火)、8月13日(火) ※ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月・振休)は開館 |
観覧料 | 一般 700円(550円) 大学生 550円(400円) 70歳以上 350円(250円) 高校生以下 無料
|
TEL | 078‐855‐5607(総合案内) |
URL | https://ytmoca.jp/ |
4.0
毎回テーマ鑑賞していますが、今回は新作のみで大きな作品達。
カラフル 横尾さんらしさを満喫。
黒の壁が良い仕事してます。
近くで観るのも勿論良いですが異なる離れた空間から作品を観るとまた楽しいです。
レイアウトのなせる技。楽しいです。
5.0
以前「寒山十得」展を行ったので、今度は「百得」で100枚描くと、1年半余りで100作品、それも大きな絵を!
BSTVでその制作の様子を放映していたのを見て、そのエネルギーを感じたいと訪れた。
前回の「Y字路展」とまた違った明るい色に囲まれた横尾忠則に出会った。
大きな絵を100枚(正確には102枚)短期間の間に制作していく。
ご本人が「朦朧体」と呼ぶその描き方は筆跡が荒くのこり、キャンバスの地も透けて見えるが、筆がのびのびと走り闊達に踊っている。
そして何よりも今回印象的だったのが、描かれている顔が笑っている。笑っていない顔は上の作品にあるように何かで隠されているか、塗られている。そしてその色調の明るさだ。
年齢を重ね、コロナで社会とのつながりを分断されまだまだ回復の途中にある時に、
(2021~2022)このような絵を100枚も描いた作家のエネルギーに圧倒された展覧会だった。
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