3.0
自分の好みを押し出さず、偏りのないコレクションは茶碗の蒐集にも
茶道具所蔵の関西の美術館でこの秋に茶道具の展覧会を開催し、相互割引が実施されています。
京博は、東福寺展前の常設企画展で既に展示されておりました。
次に伺ったのが中之島香雪美です。村山龍平が愛蔵した茶碗70件あまりと湯木美から志野茶碗と北村美の仁清が特別出展されています。
この夏に文博で見た星野画廊さんが発掘し続けてきた佳い絵と対極の「来歴」と「箱書き」が物を云う茶道具の世界です。
それでもずらーっと70点も茶碗ばかりを拝見していると、自分自身の好みは分るものですね。所蔵の茶碗だけで茶の湯の展開が辿れちゃうのも凄いですけれど。
道具茶と揶揄されることもある近代数寄者の茶の湯ですが、コレクションが散逸せず美術館として現在に至っていることも大切なことかと。
本展は、湯木と北村美所蔵を除いては、写真撮影OKとなっておりました。
愛らしい茶箱一式も展示されておりました。
次はどこの茶道具を拝見しに行こうかな。