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長谷川等伯を深掘りする!
昨年、松林図屏風、楓図を見てから、長谷川等伯の大ファンになり、現在「長谷川等伯〜真にそれぞれの様を写すべし/宮島新一」を読み、少しずつ知識を得ながら、長谷川等伯の生まれ故郷、七尾に、念願の七尾市立美術館に行くことが出来ました。
長谷川宗清、等誉の日蓮聖人像はありましたが、等伯の日蓮聖人像が無かったのは残念でしたが、面白いことがありました。同伴者が、左下に描かれた「くつ」が気になるというのです。日蓮は普段くつを履いていたのでしょうか。知っている方は教えてほしいと思います。まったく気にならなかった私ですが、人それぞれ見る視点が違うのを改めて感じました。
写真不可であった為キャプションをじっくり読んでいたら、監視員(学芸員?)の方からNHK歴史探偵「長谷川等伯 幻の障壁画」があると告知を受け、録画を勧められました(笑)。見逃さず見ることが出来、最高の回でした。
豊臣鶴松を弔う菩提寺として祥雲寺(臨済宗)を建立した際に障壁画を手掛けた等伯、久蔵を中心とする長谷川派であった。豊臣氏滅亡後、徳川家康によってその土地は、智積院(真言宗)となり、現在に至る。法華衆の等伯の作品が智積院にある経緯を理解しました。
あるCMのフレーズ「本当にすごいやつって目立たないって話」を思い出し、ときめいた一日となりました。