3.0
鳥、ですね・・・。
鳥、でした。
1章 バードウォッチング
2章 鳥グッズ
3章 舞台装置としての鳥
1章は、江戸の人も動物園ならぬ孔雀園に見に行ったり、うずら飼うのが流行ったりしたよ、等。
2章は、例えば髪に挿す櫛のデザインに鳥が描かれている、等。
3章は、絵の中にからすが描かれていて、死やこれから起こる不幸を暗示しているのでは?とか、逆に縁起のいい鳥、などの絵。
北斎だけでなく、お弟子さんや関連の作家=蹄斎北馬、魚屋北渓などの作品も出てますね。
最後に「竜田川に紅葉の図」という、足の裏に絵の具を付けた鳥を歩かせて紅葉の絵とした、という例の作品を、同じくやってみました!という作家さんの作品もありました。
作品が悪いわけではなく正直大変困ったんですけど、率直な感想としては「それで?」というところでした。
「色んな鳥の絵を見せて、それで何を伝えたかったの?」というのがさっぱりわからず。
初来訪だったこともあり、私がこの館の楽しみ方をわかってないだけなのか、テーマがグダグダなだけのかは判断がつけられませんでした。
入って右壁面のガラスケースの展示が非常に見にくく、所々そういう「見にくいなぁ・・・」という場所も多くて、いらっとしてしまいました。
理由は和本を開いた状態で展示してるのが多いからなんですけど、本の展示が多くなることはこの館を建てる段階でわかっていたことでしょうから、どうしてこういう造りに・・・とちょっとうなだれてしまいました・・・。
スタッフさんが工夫するにしても限界はあるしねぇ・・・。
そんなこんなで見にくいから時間が掛かってしまうのか人の流れが悪く、また観光客が多い為美術館に慣れていないのか、人がぎっちりでもないのにぶつかってきたり、全体的に「うーん・・・(-_-;)」という気分になってしまいました。残念。
常設展示もとてもお金が掛かっていて豪華な雰囲気でしたが、北斎のことを深く知りたくて行く場所というよりは、やはり観光地的な感じ。
一通り北斎の生涯や作品が紹介がされていました。
作品はばっちりなんですが・・・。
デジタルアーカイブがありましたが、その場で検索する気には到底なれず。
解説読んで進むも、こんな版元とのやり取りがあって、みたいな「おお、そうなんだ!」的な素敵なサムシングはここでは特に見つけられず。
映像あり。
北斎漫画などの複製本を実際に触ってめくって見ることのできるコーナーだけはすごく楽しかったです。