2.0
コレクションの野見山暁治らとのコラボレーション
天王洲などのコマーシャルギャラリーで良く見かけるこの作家、野見山暁治らとのコラボレーション。作家の呟きは掲示されているものの、コレクションの日本の近代絵画とどう連接するのかの学芸員のキュレーションが見えない。１階ワンフロアだけの展示では物足りない。
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- BY 堀間律人@forimalist
平子雄一×練馬区立美術館 コレクション
inheritance, metamorphosis, rebirth
［遺産、変形、再生］
- 開催期間：2022年11月18日(金)～2023年2月12日(日)
- クリップ数：10 件
- 感想・評価：3 件
この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION
「平子雄一×練馬区立美術館コレクション」展は、練馬区在住の気鋭のアーティスト・平子雄一（ひらこゆういち 1982～）と練馬区立美術館コレクションとのコラボレーションです。アーティスト自身の眼で練馬区立美術館コレクションの中から10点の絵画を選び、分析、解釈し、それらの作品から様々な要素を取り込んだ新作絵画を制作し、選んだコレクションとともに公開する展覧会です。
平子雄一は、植物や自然と人間の共存について、また、その関係性の中に浮上する曖昧さや疑問をテーマに制作を行っています。観葉植物や街路樹、公園に植えられた植物など、人によってコントロールされた植物を「自然」と定義することへの違和感をきっかけに、現代社会における自然と人間との境界線を、作品制作を通して探求しています。平子の絵画には植物や壺、本、身の回りの物などが色彩豊かに描きこまれ、幻想的でまたユーモアをもって見る人を惹きつけます。樹木と人間が融合した人物が登場し、絵画の物語を軽やかに導きます。
本展タイトルは、美術館のコレクションという遺産（inheritance）を平子という別のアーティストが変形（metamorphosis）し、現代的な感覚のもとに再生（rebirth）させるという意味合いで、作家自身が名付けました。時間と空間を超えた対話的な試みであり、過去から未来につながる創造の可能性を探ります。
開催概要EVENT DETAILS
| 会期 | 2022年11月18日(金)～2023年2月12日(日) |
|---|---|
| 会場 |
練馬区立美術館
 Google Map |
| 展示室 | 2階展示室 |
| 住所 | 東京都練馬区貫井1-36-16 |
| 時間 | 10:00～18:00 （最終入場時間 17:30） |
| 休館日 |
月曜日 1月10日（火） 12月29日（木）～1月３日（火） ※ただし、1月9日（月・祝）は開館 |
| 観覧料 | 一般 300円 高校・大学生および65～74歳 200円 中学生以下および75歳以上 無料（その他各種割引制度あり）
|
| TEL | 03-3577-1821 |
| URL | https://www.neribun.or.jp/museum.html |
練馬区立美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION
感想・評価 ｜ 鑑賞レポートREVIEWS
3.0
コレクションをどう見せるか、の答えの一つ
どの美術館も、それなりのコレクションを備えていて、そこそこ面白い作品を収蔵している。規模の大きな美術館なら、企画展示用の部屋とは別に常設展示室を用意して、そこで比較的安い入場料でコレクションをそれなりの切り口で展示している。
一方、常設スペースのない美術館は、年に1度くらいはなんらかの切り口でコレクションをお披露目する企画展を実施することになる。そしてコレクションの見せ方として、最近、よく見受けられるのが、現代作家とコラボレーションすることで、コレクションの魅力を今までにない角度から見せること。今回の練馬区立美術館の展示も、その一つです。
現代美術家として、練馬区在住の平子雄一さんを招聘。平子さんがコレクションから10点の絵を選び、その絵を読み解き、そこから得た要素を取り込んだ絵を描く、という方式です。テーマは「自然」で、選んだ絵は風景や植物を描いた絵が多いです。描かれた作品は4枚の絵を組み合わせたもので、大きさは高さ333.3×幅994cmと巨大です。
平子さんの作品自体は見応えがあり、同じ部屋に並んでいるコレクションから選ばれた10点の作品と比べながら拝見できるので、この辺を取り込んだな、と思えるところもあって、面白いです。10点の作品も、どの辺に注目して選んだかが分かる平子さんのコメントがあって、絵の読み方が分かって、これも面白い。
とはいえ、展示は11点でおしまい。入場料が300円とはいえ、入場料以上の交通費かけて来たわけで、とても物足りない感じです。できれば4人ぐらい現代美術家を招聘して、いろんな切り口を見せてほしい。まあそれで1000円とかでも払う価値はあろうというもの。そして、平子さんの作品は撮影OKだけど、コレクションの撮影は不可というのも意味不明。所蔵品なら撮影OKなのが普通ですが、いかがなものでしょう。
- THANKS!をクリックしたユーザー
- morinousagisanさん
- 1
- BY komagataya
4.0
美術との関わり方を提案しているような展示
練馬区立美術館は、入り口側に「練馬区立美術の森緑地」が隣接しており、
そこにある創造的な動物の作品がまた楽しいです。
近隣の文化施設でイベントをやっていたのか、親子連れがたくさん遊んでいました。活気があり、アートに親しむ環境が素晴らしいと思いました。
美術館の建物は大きくはなく、ロビー、チケットカウンター、各展示室の入り口、が、壁にさえぎられることなく見渡すことができます。
平子雄一×練馬区立美術館 コレクション
inheritance, metamorphosis, rebirth ［遺産、変形、再生］
は、区立美術館らしい企画で、区民と美術との関わり方を提案しているような展示でした。美術館コレクションの横に落書きのように書かれた平子雄一氏のメモが楽しかったです。作品数は出品リストによると12点。まったく疲れることなく、気持ちに余裕を持って鑑賞できました。
同時開催（会期：2022年11月18日（金）～11月27日（日））
「第68回練馬区美術家協会展」は、洋画・日本画・彫刻・工芸と、約70点の作品が、無料で鑑賞出来て、満足して帰りました。
- THANKS!をクリックしたユーザー
- Audreyさん
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出展作品・関連画像IMAGES
本展新作絵画習作 平子雄一 2022年 アクリル、カンヴァス 作家蔵
《花と蝶》靉光 1941-2年頃 油彩、カンヴァス 練馬区立美術館
《松》新道繁 1960年 油彩、カンヴァス 練馬区立美術館
《落日》野見山暁治 1959年 油彩、カンヴァス 練馬区立美術館
本展新作絵画アイデアスケッチ 平子雄一 2022年 鉛筆、紙 作家蔵
平子雄一プロフィール
【参考】「GIFT」展覧会場（KOTARO NUKAGA 2021）写真：Osamu Sakamoto