4.0
いつ見ても清々しい「立てる像」
おなじみの絵も多い中、今回は雑記帳の編集に関する特集でいろいろな人のはがきや挿絵作品、また本人のスクラップブックが出ていたのが興味深かった。
本人の撮影した街の風景写真も多数見られるが、作品に投影されているような、いないような不思議な感覚。
もう少し長生きしてもっとたくさん描いて欲しかったとつくづく思う。
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明治の末年に生まれ、日中戦争から太平洋戦争へと続く過酷な時代を画家として生きた松本竣介。西欧の古典絵画に影響を受けながらも新時代の絵画を求め、20年ほどの短い画歴のなかで多彩な展開を見せました。
生誕110年を記念して開催する本展では、二科展初入選となった初期の黒い輪郭線による《建物》から、独自の静謐な都市風景の《橋(東京駅裏)》、代表作《立てる像》をはじめ、戦後、赤褐色の地色に粗い筆致で描いた《少女》まで、昭和前期の日本近代洋画壇に重要な足跡を遺し、時代を越えていまなお多くの人を魅了する松本竣介の油彩、素描25点と彼が手がけた雑誌『雑記帳』の関連作家による挿画原画を当館のコレクションから厳選して紹介します。
◆ 松本竣介(まつもとしゅんすけ) 略歴
1912(明治45)年、佐藤俊介として東京に生まれる。少年時代を岩手で過ごし、13歳の時に病のため聴覚を失う。兄から油絵道具一式を買ってもらったのを機に絵を描き始め、画家を志して1929(昭和4)年に上京し太平洋画会研究所選科に通う。1935年、二科展に初入選。翌年、松本禎子と結婚して松本姓となり、また自宅を「綜合工房」と名づけ、禎子と共に雑誌『雑記帳』を創刊。1940年、初の個展を開催。1943年、麻生三郎、寺田政明、靉光、鶴岡政男、井上長三郎、大野五郎、糸園和三郎と新人画会を結成。1948年、気管支喘息による心臓衰弱のため36歳で没。1958年、神奈川県立近代美術館で公立美術館初の「松本竣介・島崎鶏二」展を開催。
会期 | 2022年4月29日(金・祝)~2022年5月29日(日) |
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会場 | 神奈川県立近代美術館 鎌倉別館 Google Map |
住所 | 神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1 |
時間 | 9:30~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 ※ただし祝日および振替休日の場合は開館 |
観覧料 | 一般 700円 20歳未満・学生 550円 65歳以上 350円 高校生 100円
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TEL | 0467-22-5000 |
URL | http://www.moma.pref.kanagawa.jp/ |
4.0
おなじみの絵も多い中、今回は雑記帳の編集に関する特集でいろいろな人のはがきや挿絵作品、また本人のスクラップブックが出ていたのが興味深かった。
本人の撮影した街の風景写真も多数見られるが、作品に投影されているような、いないような不思議な感覚。
もう少し長生きしてもっとたくさん描いて欲しかったとつくづく思う。
4.0
松本竣介展、良かったです。
館蔵品を中心にした油彩十数点の中規模展覧会ですが立てる像もあり嬉しい。
子どもを描いたスケッチが良いです。
雑記帳には交流のあった作家の寄稿が楽しめるのも良いです。
例によって長谷川利行のみ稿料を請求している手紙が微笑ましい。
憧れのモディリアーニスクラップあり。
会期短め、北鎌倉からのほうが人混み避けられます。
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