4.0
展示数めちゃ多し。
巡回展も含め会期があと数日なので以下ネタバレあります。
・入ってすぐの、「一コマ目=ムーミンのおしり一覧」が素晴らしかった。イギリス「イブニングニューズ」誌連載のムーミンの一コマ目は毎回ムーミンのおしりで始まるのがお約束だったそうで、その一コマ目をずらっと並べて壁一面に張り出してあった。この企画展の主催者の方達のムーミン愛を感じるコーナーで、結構な時間胸アツな感じで見入ってしまった。
・他の方も書いておられますが、和訳のない絵が沢山あり、小学生位のお子さんと一緒に行ったりしたら、ちょっと可哀そうな感じがします。せめて半分位は和訳つけてほしかったですし、このことが来館してからわかるというのも如何なものかと思います。また、大人でも多分多くの方が頭の中で訳しながら見ていく関係で、人がたまりやすく流れが悪い感じは否めなかった。
・トーベのトーレーシングペーパーに描かれたキャラ設定スケッチが楽しすぎてガン見。すごい。線がかっこよすぎ。
・コミックの下書きの点数がめちゃ多い。鉛筆でさっと描いているにも拘らず、こだわってかいてるなぁと思われる部分や構図を相当検討したと思われるようなところもあったり、実際の原画と比較しながら見ていったらもう頭がパンク寸前・・・。それぐらい情報量が多く、濃かった。
・弟のラルス・ヤンソンが描いたムーミンもいい。解説にもあったけど、ムーミン含めたキャラも画面もちょっとだけすっきりしている。漫画的な創意工夫が多いのも画家であるトーベとの大きな違いで、見ていて楽しい。
・当然物販は熱い。すごい量のムーミングッズ、売り場の広さに圧倒。でも図録が比較的安価で内容もしっかりしていたのが一番嬉しかった(紙が微妙なのが惜しい・・・)。
・東京冨士美術館の常設展も観ることができた。リュシッポスュからウォーホールまで、美術の歴史が学べます的な内容。豪華ではある。ただ個人的には、妙に重たい印象の絵画が多かったのであまりテンションが上がらなかった。ブーシェとか観てほっとしちゃう感じで。ナポレオンのでかい絵が並んでたのも圧迫感の原因かも(笑)。最後のマックス・エルンストの「青い背景の太陽」とウォーホールが気に入った。ウォーホールはでかいいいやつが並んでてすっかり気分持ち直した。