5.0
詩と絵がリンクする
詩人であり、画家でもあるジャパニーズ・シュルレアリスムの芸術家 米倉壽仁の展覧会。
日本人にこんな優れたシュルレアリスムの画家がいることにまず、驚いた。
しかもそのどれもが秀作である。美しさと不可思議性に自然と引き込まれてしまう。
詩と絵が、互いを結び付け、強いメッセージ性を放っている。
日本が戦争へと向かう世の中で、その気持ちを吐露したかの様な作品。
自由な表現が許されない中で、自己の表現を突き詰めた様な作品。
時代に翻弄されながらも、美術団体の仲間と共に切磋琢磨してきた米倉の
時代と心象の変遷が見られる本展覧会は一見の価値あり。
米倉がファンだと言うフランスの詩人 ジャン・コクトーの『夜曲』からインスピレーションを
受けて描いた作品はホントに美しくて、ずーっと見入ってしまった。
とても良い時間を過ごせた。満足である。
写真は所々撮影可能です。ポストカードは何種類かあります。