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写生の櫻谷さん、動物の眼が優しい
コロナが少し落ち着きこの秋は嵐山も賑わっていただろう。月曜日も開館と確認して年末に出かけてきました。
円山応挙からの京都画壇に伝わる写生の精神を受け継ぎ、京都の動物園には足繫く通っていたため、年間パスポートの「優待観覧券」を動物園から贈呈されるほどでした。それほどに動物に接していると自ずから動物への愛もわいてきたはずで、デッサンの名手であった櫻谷が描く動物たちの目がクリクリと可愛く、モフモフの毛や緻密に描かれた毛描きに思わず上手い!
「文展の寵児」とも言われるほどであった櫻谷さん、50を過ぎて画壇からも距離を置くようになり、行方不明と鉄道事故で突然絶たれた命。
《画三昧》の作品のごとく、やり切った感はあったのかもと勝手に思ったりもしました。
京セラ美の冬のコレクション展には「寒月」が出るらしいので、あの寒々とした狐にも会いに行きたいです。
渡月橋からもすぐの美術館で外観も内部も洒落ていますが、コインロッカーのある場所が狭く数も少ないし、トイレもしかり。
人が込む時期はお薦めできないなぁ。
今回初めてお近くの「嵯峨嵐山文華館」へも寄ってきました。
桂川を上り下りする船を眺めながらのカフェやランチにはいいかもしれません。まさに観光地ですね。