3.0
写真家というより画像加工家
前評判の良さに魅かれて、興味がありました。
いわゆる写真家と思っておりましたが、画像を加工し表現する方のよう。
一言で言えば格好いい、です。スタイリッシュで、特にstarシリーズが素敵でした。
展示も広々としていて見やすかったです。
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トーマス・ルフ(1958年ドイツ、ツェル・アム・ハルマースバッハ生まれ)は、アンドレアス・グルスキーやトーマス・シュトゥルートらとともにデュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」として、1990年代以降、現代の写真表現をリードしてきた存在です。
本展はその世界が注目する写真家の、初期から初公開の最新作までを紹介する展覧会です。ルフは初期に発表した高さ約2メートルにもなる巨大なポートレート作品で注目されました。それ以降、建築、都市風景、ヌード、天体などさまざまなテーマの作品を展開、それらを通じ、現代人をとりまく世界のあり方についてのユニークなヴィジョンを提示してきました。
私たちの視覚や認識に深く組みこまれた写真というメディアそれ自体も、ルフ作品の重要なテーマのひとつです。ルフは自ら撮影したイメージだけでなく、インターネット上を流通するデジタル画像からコレクションしている古写真まで、あらゆる写真イメージを素材に用い、新たな写真表現の可能性を探究しています。
作品選択や展示構成にルフ自身が参加するなど、作家の全面的な協力を得て実現する今回の展覧会では、未発表の新作を含む作品世界の全貌が紹介されます。
会期 |
2016年8月30日(火)~2016年11月13日(日)
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会場 |
東京国立近代美術館
![]() |
展示室 | 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー |
住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ただし9月19日、10月10日は開館し、 9月20日(火)、10月11日(火)は休館 |
観覧料 | 一般 1,600円(1,400円/1,300円) 大学生 1,200円(1,000円/900円) 高校生 800円(600円/500円)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://thomasruff.jp/ |
3.0
前評判の良さに魅かれて、興味がありました。
いわゆる写真家と思っておりましたが、画像を加工し表現する方のよう。
一言で言えば格好いい、です。スタイリッシュで、特にstarシリーズが素敵でした。
展示も広々としていて見やすかったです。
3.0
会場内撮影可。
ルフという写真家は、現実と虚構のあわいを生きている。
現実を撮影したようで、しかし、インターネットを利用したりして、現実とは違うものを映す。
時には、原型が何であったのか分からないほど加工する。つまり、写真に騙される。という事が起こる。
しかし、分厚い図録は作品を紹介するだけで、ルフの意図に触れていないところが惜しい。
3.0
けっこう楽しく二週してきました。色々いじった写真はお嫌いな方には勧められませんが、、、現代アートとしての写真作品の最高峰がまとまって観られます。ポートレートの大作がやっぱり◎です。常設の奈良美智さんのキュレーション展が終わらないうちに行くのが吉!
5.0
今年期待していた展覧会。ドイツ出身のトーマスルフ。ベッヒャー夫妻に師事しドイツ写真の系譜を受け継ぐ彼の作品の数々をたくさん見れました。
3.0
トーマス・ルフという写真家の作品を初めて見ました。ただし、彼が写真家といえるのは初期の頃だけで、現在は画像処理士と称するのが最適のようです。
19のブースのうち、01「ポートレート」、02「ハウス」、03「室内」までが、本来の意味での写真であり、その後のブースは、種々の手法で加工された画像が展示されています。
例えば、セピア写真を画像処理によりネガへ反転したもの、画像合成機によりモンタージュ写真様にしたもの、新聞から切り抜いた写真を拡大したもの、インターネットからダウンロードした画像をデジタル処理したもの、報道写真の裏面のメモ書きをスキャンし表面と合成したもの、感光紙上に直接物体を置き露光させたもの等、種々の手法で加工された画像が並んでいます。その画像処理の多様さには驚かされますが、個々の作品は前衛すぎて理解不能のものが多かったです。作品にタイトルや解説が付いていないのも、作品を理解できない一因となりました。
この展覧会での見物は、やはり本来の意味での写真、ブース01~03でしょう。特に、01「ポートレート」では、ルフの友人5名を正面から同じ構図で撮った写真が210×165cmの大画面に拡大されています。運転免許の証明写真のような生真面目な表情が印象的でした。
こんな真面目な写真を撮る写真家が、いかにして前衛的画像処理士に変貌したのか、その過程には興味を覚えますが、画像処理された作品自体にはあまり興味を引かれません。
他の方のコメントに比べ、やや辛口ですが、許容力が無くなりつつある老人ですので、ご容赦下さい。
3.0
チケットをいただいたので見に行きました。
チラシをチラ見していた段階では「なんかつまんなそうな女性の写真だな」と思っていたのですが、ドイツのベッヒャーさんの門下の方ということ。「おお、給水塔のベッヒャー夫婦やん」って、ちょっと見る気が増したのでした。チケットをいただいたので解説の機械の貸出にチャレンジ。540円で18か所の解説が聞けます。解説ってうれしいですよねえ。お薦めです。
で展示です。
でかい。以上。写真オッケーはうれしい。もっとも「撮ってどーする」っていう疑問が直ちに沸き起こってきますが。
最近は写真を撮らずにデータベースからのデータを加工してるらしい。「アートですから、なにか?」っていう作家の開き直りが偉そうです。アイデア一発でぐいぐいやる感じですね。
特設ページ http://thomasruff.jp/ で千房けん輔さんが「視点そのものはさして新しい感覚ではないけどでっかいから成功したんだんだ」といった(←まったく違ったらすいません)ことを述べられていますがそのとおりかもです。
この展示を見ると同時開催のMOMATコレクションも当日限り見られますって言ってチケットいただけるのでさらにおなか一杯になるので心して行かれるのが良いのでは。
あと万博のお祭り広場の大型ロボットの写真なんてのもあるので万博オタクさんはチェックです。
5.0
写真を媒体に、デジタルを駆使した様々な表現方法で作られる世界。アートって自由でいいんだよなあって改めて思わせてくれる。
作品がともかく大きい。そこが楽しい。視覚表現にガツンとくる感じ!
4.0
衝撃を受けました。かっこいいです。写真という方法を使ってあらゆる可能性を見せています。多くの作品が巨大なサイズ(ルフサイズ)で羅列され圧倒です。この人の作品はどの様に作られているかを知った上で鑑賞するのが絶対に良いと思います。そうすると写真に馴染みのない人でも唸るものがあるはずです。会場内は全作品がフラッシュ無しで撮影できます。楽しめますし、観た後は清々しい気持ちになりました。
4.0
作家がフューチャーする素材センスに感動しました。写真に詳しくない私でも、巨大カラープリント先駆者としてだけではなく、どの作品も共通して知性や品性を感じ、豪華なショーを観る感動が沸きました。流行りの安易で安っぽく幼稚なデジタル加工アートと全く違う次元で、これぞ観る価値ある作品として、素晴らしい企画展でした。この機会を与えてくれたアートアジェンダ様に感謝♪
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トーマス・ルフ 《Porträt (P. Stadtbäumer)》 1988年 C-print 210×165cm ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016
トーマス・ルフ 《w.h.s.01》 2000年 C-print 185×245cm ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016
トーマス・ルフ 《cassini 10》 2009年 C-print 98.5×108.5cm ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016
トーマス・ルフ 《ma.r.s. 19》 2011年 C-print 255×185cm ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016
トーマス・ルフ 《phg.12》 2015年 C-print 185×310cm ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016
トーマス・ルフ 《Substrat 31 III》 2007年 C-print 186×268cm ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016
トーマス・ルフ 《jpeg ny01》 2004年 C-print 256×188cm ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016
トーマス・ルフ 《zycles 3075》 2009年 Inkjet print 256×206cm ©Thomas Ruff VG Bild-Kunst, Bonn 2016