上村松園・松篁・淳之 三代 展
~近代が誇る女流画家とそれに連なる美の系譜

東京富士美術館

  • 開催期間:2022年2月11日(金・祝)~2022年3月13日(日)
  • クリップ数:25 件
  • 感想・評価:5 件
上村松園・松篁・淳之 三代 展 ~近代が誇る女流画家とそれに連なる美の系譜 東京富士美術館-1
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上村松園(1875-1949)鼓の音 昭和15年(1940) 絹本着色・軸装 77.0×95.7 cm ニューヨーク万国博覧会 松伯美術館
上村松園(1875-1949)人形つかい 明治43年(1910)絹本着色・屏風装(二曲一隻)144.0×171.0 cm 松伯美術館
上村松園(1875-1949)楊貴妃 大正11年(1922) 絹本着色・屏風装(二曲一隻)161.0×189.0 cm 第4回帝展 松伯美術館
上村松園(1875-1949)長夜 明治40年(1907) 絹本着色・軸装 138.0×99.0 cm 第1回文展 福田美術館
上村松園(1875-1949)美人書見図 昭和14年(1939)頃 絹本着色・軸装 69.5×92.0 cm 吉野石膏株式会社
上村松園(1875-1949)わか葉 昭和15年(1940)頃 絹本着色・軸装 72.0×87.0 cm 第6回珊々会展 名都美術館
上村松篁(1902-2001)万葉の春 昭和45年(1970) 紙本着色・壁画 186.0×765.2 cm 近鉄グループホールディングス株式会社
上村淳之(1933-)月汀 平成10年(1998) 紙本着色・額装 116.7×90.9 cm 第24回春季創画展 松伯美術館
上村松園(1875-1949)花がたみ 大正4年(1915) 絹本着色・額装 208.0×127.0 cm 第9回文展 松伯美術館
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この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

本展は、2020年2月29日(土)から4月12日(日)までの会期で開催する予定であった「上村松園・松篁・淳之 三代展」が、新型コロナウィルスの感染拡大により、2月29日(土)、3月1日(日)の2日間のみの開催となったことを受け、東京・多摩地域の方々に、近代随一と閨秀画家と謳われた上村松園作品を再び鑑賞する機会を作るべく企画した展覧会です。前回と同様、特別監修という立場で、上村淳之先生にも携わっていただきます。

「一点の卑俗なところもなく、清澄な感じのする香高い珠玉のような絵こそ私の念願とするところのものである」(『青眉抄』より)。上村松園のこの言葉が示すように、彼女は時代に流されない敬伲な眼差しで理想の女性の美を突きつめました。その凛とした気高さと温もりをそなえた女性像は今なお観る人々の心を魅了します。

本展では、松伯美術館所蔵の作品を中心に、「第1部:上村松園」、「第2部:上村松篁」、「第3部:上村淳之」の3部構成で、近代随一の閨秀画家と謳われた上村松園と彼女の息子松篁、そして孫の淳之の三代に流れ通う絵画芸術の系譜を辿ります。中でも「第1部」では、上村松園の生涯を大きく「建設期(=明治期)」「模索期(=大正期)」「大成期(=昭和期)」の3つの章に分け、折々のエピソードや松園自身の言葉、遺品などを紹介しながら、明治・大正・昭和と時代が劇的に変化を遂げる中で、女流画家としての矜持を持って生き抜いた松園の作品に込められた思いと、彼女が貫いた信念、人間性に迫ります。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2022年2月11日(金・祝)~2022年3月13日(日)
  • 会期中、2月28日(月)に展示替えを行います
会場 東京富士美術館 Google Map
住所 東京都八王子市谷野町492-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
観覧料 大人 1,300円(1,000円)
大高生 800円(700円)
中小生 400円(300円)
未就学児 無料
  • ※( )内は各種割引料金(20名以上の団体、65歳以上の方、メルマガ登録者ほか)
TEL042-691-4511
URLhttp://www.fujibi.or.jp/

東京富士美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

東京富士美術館 東京富士美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

昨年2日間しか開催できなかった展覧会を再び開催された展覧会

東京富士美術館「上村松園・松篁・淳之 三代展」昨年2日間のみで開催中止になったのを再び開催。各所蔵先の再貸出しのご厚意に感謝せずにはいられないほどの上村三代の作品が並び見応えが大充実でした。松園の代表作は大下絵が展示され、間近で見る大下絵に目元に松園がどんな女性像を思っていたの伝わってきます。続いて松篁作品では学生時代から息子の淳之をモデルにした朗らかな作品から、天平美人美男を描いだ大作では人物描写に花鳥画を組み合わせた天平浪漫あふれる作品を楽しめ、淳之作品では空間表現の表現を掴むまでの製作の過程がわかり、三者三様の表現の追求がわかる内容でした。

5.0

透明感ある美しさ

コロナの影響で一昨年、2日間のみの開催だった展覧会。
再び鑑賞する機会があって本当に良かったと思う展覧会でした。
色々な美術館からの素晴らしい作品が揃っていてとても充実した展示でした。
見てみたいと思っていた「花がたみ」「楊貴妃」を見る事が出来て良かったです。
着物の色遣いや模様、日本髪の形や櫛、簪まで細やかに描かれていて、その美しい透明感には溜息が出ました。
松園は「ほたる」「夏の美人」「新蛍」「美人観書」など同じモチーフの作品を着物の色を変えたりして描いていた事を初めて知りました。
画稿や等身大の下絵、遺品まで展示されていて、とにかく圧巻の展覧会でした。
もちろん、松篁、淳之の作品も素晴らしいものばかり。
鑑賞しているおば様方がしきりに「美しいわぁ…」と言っているのが印象的でした。
会期が1ヶ月しかないのは凄く残念。
多くの人に見てもらいたい展覧会でした。

4.0

初期から晩期までそれぞれが良い作品

松園作品を中心に、その子・孫まで含めた展覧会。松園は早熟の天才だったようで、円熟期のみならず初期の作品もとても良い。「花がたみ」や今回展示されていないが「焔」は、スランプでどうかしていた時期の作品だったらしい。でも私には、普通の美人画よりも印象的で面白い。もっとどうかしていた時期が長くても良かったのにと、本人の苦しみをよそに思ってしまう。

4.0

松園の画がこんなに沢山観られる機会は滅多にない。

家から遠いので時間が掛かるのが難点だが、
昨今都内の美術館は2千円代が多くなってきた中、
シニアは千円で観られるのは嬉しい。
だが、交通費を考慮すると高くつくので、ついでには行けない。
日本画の展覧会にはなるべく着物を着て行くようにしており、
画の雰囲気を邪魔することなく格調高い画に合うものと考え、
色が少なめの藍染の一式を着ていきました。
展示室は画の前に柵やロープがないので間近でじっくり観られ、とても良かった。
直前にNHKBSプレミアムで見た松園の番組で予習をしていたのが、役に立った。
着物や蚊帳の透け感の描写が素晴らしい。
油絵では絶対現わせない透明感が窺えた。
松園の作品数が大部分だったので、
後の松篁と淳之の作品は影が薄くなってしまったが、
見終わった感想は、大満足。
会期が1ヶ月は短すぎ
もう少し長かったらと思いました。

5.0

松伯美術館筆頭に各美術館から名品沢山!特別出品あり

関東では観る機会の少ない代表作が並びます円熟した昭和の名品はもとより画業初期、明治~大正にかけての作品も充実。母子、序の舞、草紙洗小町、砧、花がたみ、焔等代表作の等身大下絵の展示は圧巻です。画稿、遺品展示も松園ファンには嬉しい!上村松篁の日展、創画会での大作、上村淳之の大作まとめて観る機会に恵まれたのも嬉しい。上村淳之スタイルとも言うべき「晨」、「雁金」、「月汀」、「秋映」「双鶴」は必見、近代花鳥画の清華、美人画と花鳥画の名品をたっぷり堪能出来るオススメ展です。特別出品長夜(福田美術館蔵)、灯(出光美術館蔵)、松伯美術館蔵の夕暮、晩秋の大下絵も見所です。

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