5.0
表現・発想・実力
河鍋暁斎の実力を遺憾無く発揮する絵本の特集。デッサン力がはっきりとわかる骸骨や裸体図の動き。思わず笑ってしまう仁王様や七福神の表情。鳥獣人物戯画を再構成したような蛙のポーズ。面白くて何度でも見たくなるような作品が多かったです。
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幕末から明治にかけて、狩野派でありながら浮世絵も数多く描いた絵師、河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい 1831~1889)。近年特に注目を集めており、全国各地の美術館で展覧会が開催され、さまざまな肉筆画や版画が紹介されています。しかしながら、暁斎の絵を一冊の本にまとめて出版した「絵本」というジャンルは、これまでほとんど注目されてきませんでした。
本展では、人物や動物、妖怪などを躍動感あふれる筆づかいで描いた暁斎の絵本を大量に展示することで、「画鬼」と称された暁斎の知られざる神髄に迫ります。
◆ 展覧会の見どころ
北斎漫画』を超える!? 知られざる河鍋暁斎の絵本の魅力
暁斎は葛飾北斎の『北斎漫画』を超えるほどの躍動感ある筆づかいで、『暁斎漫画』や『暁斎鈍画』、『暁斎酔画』など、数多くの絵本を刊行しました。暁斎の展覧会は、近年、東京富士美術館(2018年)、サントリー美術館(2019年)、東京ステーションギャラリー(2020年)など、頻繁に開催されていますが、冊子状である絵本は展示しづらいこともあり、これまでその一部しか紹介されておりません。本展では、暁斎の絵本のみを取り上げることで、いまだ知られざる暁斎の魅力を掘り下げます。
総展示数420頁越え!尽きることのない暁斎のイマジネーション
本展では、『暁斎漫画』『暁斎鈍画』『暁斎酔画』『暁斎百鬼画談』など、暁斎の絵本の代表作を全頁展示いたします(※前期と後期で全頁展示替え)。本展で展示される絵本の総頁数は420頁越えという膨大な量となります。尽きることのない暁斎のパワーとイマジネーションに圧倒されることでしょう。
人物、動物、妖怪 ミクロな画面に凝縮された躍動感!
暁斎の絵本の魅力は、人物や動物、妖怪たちが、まるで踊っているかのように生き生きと描かれているところにあります。暁斎の絵本の大きさはA5サイズ(21×14.8㎝)以下。中には10×7㎝という極小の絵本もあります。そんなミクロな画面に描写された、人物や動物、妖怪たちの躍動感あふれる表現に注目ください。
会期 |
2021年10月29日(金)~2021年12月19日(日)
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会場 | 太田記念美術館 Google Map |
住所 | 東京都渋谷区神宮前1-10-10 |
時間 |
10:30~17:30
(最終入場時間 17:00)
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休館日 |
月曜日 11月24~26日(展示替えのため) |
観覧料 | 一般 800円 大高生 600円 中学生以下 無料 |
TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/ |
5.0
河鍋暁斎の実力を遺憾無く発揮する絵本の特集。デッサン力がはっきりとわかる骸骨や裸体図の動き。思わず笑ってしまう仁王様や七福神の表情。鳥獣人物戯画を再構成したような蛙のポーズ。面白くて何度でも見たくなるような作品が多かったです。
5.0
絵本という小さいサイズのなかに、多くの人物と情報がみっしり入っている。
大きな絵も魅力があるが、こんな手のひらサイズも十分な見ごたえあり。
できれば当時の人々と同じように手に取って眺めたいものである。
最近暁斎の展示が多くあることがうれしい。
5.0
暁斎の絵本ということだが、とにかくデッサン力がすごいと思う。
小さい作品だったり、規模が小さいものだったりするから、少々時間がかかる。
お客が自分一人しかいなくてよかったと思う。
5.0
実に多才な河鍋暁斎。骸骨は踊ったりアクロバットをしている、百鬼夜行も賑やか。鳥獣戯画に山姥、鬼達も皆大騒ぎして楽しそう。
細かい描写も見事で写実から戯画への変化も見られます。
絵本という小さな画面の中から溢れ出てきそうに縦横無尽に広がる暁斎ワールド。
ほとんどの作品に細かい解説が付いていて一、二階のみの展示ですが見応えが有ります。
後期は全作品が入れ替わるとの事で楽しみです。
私は山姥と金太郎が聖母子像のように寄り添う作品が好きです。
4.0
明治期以降の浮世絵、木版口絵等あまり顧みらる事がなくなったカテゴリーの名品を掘り起こし魅力ある展覧会を行ってきた太田記念美術館の新取の精神は素晴らしいです、今回は注目度が高まっている河鍋暁斎の絵本だけに着目、総頁数420頁超を紹介 冊子状のため展示しにくい絵本がバラして展示されております。北斎のように絵本だけでも展覧会が成立する暁斎、改めて画力を実感です
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