5.0
今後、再評価と注目度が高まる画家だと思います
華邨、寺崎広業、玉堂の後援会を発足させるほど華邨を評価した小林一三の蒐集した作品に加えて新資料や個人所蔵をまとめて見られる機会となっています。小原古邨、渡辺省亭に続いて再評価と注目度が高まる画家だと感じました。江戸生まれなので江戸の情緒美を引き継ぎながら、近代の洗練さも描ける才能の作品を見たいがため、足を運んだ以上の満足感がありました!逸翁美術館でも30年ぶりの単独展です。刊行されている図録もよい内容です。
美術館・展覧会情報サイト アートアジェンダ - 日本全国 309 の美術館・博物館と 617 の開催中&開催予定の展覧会をご紹介中!
鈴木華邨(すずきかそん 1860~1919)は、明治から大正にかけて活躍した日本画家です。絵をはじめは狩野派中島亨斎に学び、のちに亨斎の世話で菊池容斎に師事しました。
その後、様々な画派に私淑し研鑽に励んだこともあり、狩野派・文人画・円山四条派などの影響を受けた画を残しています。この中でも華邨の画風として代表的なものは円山四条派で、洒脱味があり、巧緻な写実性、四季感を生かした瀟洒な画風に特徴があります。
その他にも挿絵画家としてだけでなく、明治33年(1900)のパリ万国博覧会に出品し銅牌を受賞するなど、ヨーロッパでも高く評価された画家の一人でしたが、現在は残念ながら忘れさられた画家となってしまいました。
このたびは、若き小林一三が最も後援し愛好した鈴木華邨の作品を一堂に公開し、改めて幻の天才画家・鈴木華邨の画業を振り返ります。華邨の描いた花鳥風月の世界を追体験してください。
会期 |
2021年10月9日(土)~2021年12月12日(日)
|
---|---|
会場 | 逸翁美術館 Google Map |
住所 | 大阪府池田市栄本町12-27 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
|
休館日 |
月曜日 11月8日~11月12日は展示替え休館 |
観覧料 | 一般 800円 大・高生 600円 中・小生以下 無料 シニア(65歳以上)600円 |
TEL | 072-751-3865 |
URL | http://www.hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/exhibition/2424/ |
5.0
華邨、寺崎広業、玉堂の後援会を発足させるほど華邨を評価した小林一三の蒐集した作品に加えて新資料や個人所蔵をまとめて見られる機会となっています。小原古邨、渡辺省亭に続いて再評価と注目度が高まる画家だと感じました。江戸生まれなので江戸の情緒美を引き継ぎながら、近代の洗練さも描ける才能の作品を見たいがため、足を運んだ以上の満足感がありました!逸翁美術館でも30年ぶりの単独展です。刊行されている図録もよい内容です。
"鈴木華邨"をご存じだったでしょうか。
明治から大正にかけて活躍した”鈴木華邨”、その作風は「優美で繊細、そして巧緻な写実性、四季感を生かした瀟洒な画風」が特徴。
花鳥画だなぁと思いながら展示室を回っていると、小鳥が重なって描…readmore
あなたも感想・評価を投稿してみませんか?
感想・評価を投稿する
より詳しい鑑賞レポート 《600文字以上》のご投稿は、
こちらから。ページ枠でご紹介となります。
鑑賞レポート《600文字以上》を投稿する
周辺で開催中の展覧会も探してみて下さい。
大阪府で開催中の展覧会