3.0
日本人の琴線に触れる花々
四季を愛でる日本画の花々。朴念仁の私でも、描かれた花を見て季節が分かるのが日本人。
大観、古径、御舟、春草……大家の花々は、さすがとしか言いようが無い。
煌びやかな作品もいいけど、古径の素朴な作品に心癒される。
荒木十畝《四季花鳥》だけ撮影可だった。
平日とは言え、驚くほどガラガラだった。
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日本では古くから、四季折々を彩る花を愛で、詩歌に詠い、絵画や工芸のモティーフとして表してきました。とりわけ絵画では、中世以来、中国から伝来した花鳥画や草花図などの主題表現を基盤として、梅や杜若、水仙など、季節ごとに咲く単一の種類の花が主役となる作品から、四季花鳥図のように、本来は開花時期の異なる花々を一画面に取りそろえた作品まで、多彩な花の表現が展開しました。
明治以降になると、それまでの美意識を引き継ぎつつ、近代的な感覚や季節感、西洋絵画の手法などを取り入れながら、新たな花の表現が模索され、個性豊かな作品が生み出されています。
本展では、近代・現代の日本画を中心に、横山大観の桜、山口蓬春の紫陽花、小林古径の蓮、速水御舟の椿など、春夏秋冬、1年12ヶ月それぞれの季節を感じさせる花の名画を一堂に展示し、名だたる画家たちの花に寄せるまなざし、創意工夫に満ちた表現を紹介します。
また、四季をそろえる伝統を受け継いだ田能村直入《百花》や荒木十畝《四季花鳥》、中国の院体画を意識した福田平八郎《牡丹》、琳派へのオマージュが込められた川端龍子《八ツ橋》など、個々の作品が持つ歴史的背景もあわせて紹介します。
会期 |
2021年4月10日(土)~2021年6月27日(日)
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会場 | 山種美術館 Google Map |
住所 | 東京都渋谷区広尾3-12-36 |
時間 |
11:00~16:00
(最終入場時間 15:30)
|
休館日 |
月曜日 ※5月3日(月)、4日(火)、5日(水)、6日(木)は開館 |
観覧料 | 一般 1,300円 大学生・高校生 1,000円 中学生以下無料(付添者の同伴が必要です) 障がい者手帳、被爆者健康手帳を提示の方、およびその介助者(1名)1100円 、左記いずれかのうち大学生・高校生900円 ※きもの特典:きもので来館の方は一般200円引き、大学生・高校生100円引きの料金となります |
TEL | 050-5541-8600 (ハローダイヤル) |
URL | https://www.yamatane-museum.jp/ |
3.0
四季を愛でる日本画の花々。朴念仁の私でも、描かれた花を見て季節が分かるのが日本人。
大観、古径、御舟、春草……大家の花々は、さすがとしか言いようが無い。
煌びやかな作品もいいけど、古径の素朴な作品に心癒される。
荒木十畝《四季花鳥》だけ撮影可だった。
平日とは言え、驚くほどガラガラだった。
5.0
毎年、春に開催される山種美術館の「花」の展覧会。
今年も楽しみにしていた企画です。
会場に入った途端に咲き乱れる花々に心が癒やされます。
横山大観、奥村土牛、速水御舟、加山又造ら画壇を牽引した日本画家の作品が並びます。
荒木十畝の「四季花鳥図」のみ写真撮影OKです。
川端龍子の「八ツ橋」は勢いのある筆使いに、所々に入る白い杜若が爽やかな印象を残しています。
田能村直入の「百花」は細かく、繊細に描かれた四季の花々の種類の多さに目を見張ります。
今回、個人的に良いと思ったのが杉山寧の「朝顔図」。
早朝の数時間だけ開く花の淡い色合いは夏の朝を思い起こさせる優しい雰囲気。
そして、一番感激したのが福田平八郎の作品。
福田と言えば「芥子図」や「花菖蒲」の様に琳派を意識したデサイン的な作品を描く人だと思っていましたが「牡丹」と言う作品を観て、言葉を失う程の衝撃を受けました。
緻密で繊細な線に裏彩色された牡丹の色合い、柔らかな感触まで伝わって来る様です。
何より画面から漂って来る幽玄な雰囲気にそのまま動けなくなりました。
その作品がある第二会場は「牡丹」の作品のみが集められているのですが、その中でも特別な雰囲気を放つ作品だと感じました。
館内のカフェでは作品をイメージした和菓子(5種類あり)もいただけるので、鑑賞の余韻に浸るのも良いと思います。
4.0
近代日本画の巨匠の花の絵が並んだ展覧会。写実的なものから、デザイン化されたものまで。清楚なものから、ギラギラしたものまで。花の描き方も様々で、実物の花を見るのとは全く異なる。近代巨匠の絵ももちろん良かったが、それ以上に現代作家の作品が良かった。この和モダンはたまらない。山種美術館にはこういう現代作品もあるのだと知った。是非もっと見せていただきたいものだ。
5.0
かわいらしい花木の小振りな作品から、ぱっと目を惹く鮮やかな大輪、奥深い世界観の大作まで、さまざまな花が楽しめました。
特に「四季花鳥」の美しさ!一目で心奪われました。撮影OKの作品があると思い出にも残って嬉しいです。
第二展示室にはさまざまな牡丹がキュレートされていたのも素敵でした。そこからまた第一展示に戻って作品を見返せるのも、小さな美術館ならではの楽しみ方ですね。
5.0
会場入口入り、古径の院展出品の大作がお出迎え、春草、土牛、御舟、安田靫彦、小茂田青樹に山口蓬春等画壇を牽引した巨匠の作品を堪能です。2016、2019年山種日本画アワード作品も必見です。荒木十畝「四季花鳥」、福田平八郎「芥子花」、川端龍子「八ツ橋」、木村武山「秋色」等琳派好きにはたまらない近代感覚を加味した琳派作品も観いってしまいました。
2.0
今回の展示で初めて山種美術館にいきました。
日本画、それも花の絵が大好きで
楽しみにしていたのですが、
作品の量も少なく、これといった
目玉もなく、、百花繚乱というほどでは
ないかなという印象でした。
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