企画展「きらきらでん(螺鈿)」

根津美術館

  • 開催期間:2021年1月9日(土)~2021年2月14日(日)
  • クリップ数:27 件
  • 感想・評価:5 件
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-1
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-2
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-3
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-4
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-5
樹下人物螺鈿硯屏 1基 木胎漆塗 中国・元~明時代 14~15世紀  根津美術館蔵
楼閣人物螺鈿卓 1基 木胎漆塗 中国・元時代 14世紀  根津美術館蔵 
紫陽花蒔絵螺鈿文箱(部分) 1合 木胎漆塗 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵
楼閣人物螺鈿箱 1合 木胎漆塗 中国・元時代 13~14世紀  根津美術館蔵 
裂地螺鈿小箪笥 1基 木胎漆塗 日本・江戸時代 18~19世紀 根津美術館蔵 福島静子氏寄贈
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-1
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-1
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-1
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-1
企画展「きらきらでん(螺鈿)」 根津美術館-1

この展覧会についてABOUT THIS EXHIBITION

貝の輝く真珠層を文様の形に切り抜き、嵌め込んだり貼り付けたりして装飾する技法、螺鈿。「螺」は巻き貝、「鈿」は貝で装飾するという意味を持ちます。貝を用いる工芸品は世界各地にありますが、アジア圏では、漆工技法にも取り入れられました。用いられたのは主に夜光貝や鮑貝です。単なる白ではなく、内から放光するかのような青から赤のグラデーションのきらめきを持ちます。その貝と漆独特の美しい艶とが織りなす世界は古来、人々を魅了してきました。

しかし螺鈿について漠然とイメージすることはできても、作例とその歴史、技術をまとめて知る機会は決して多くありません。そこで本展覧会では、根津美術館の所蔵品を中心に、日本における螺鈿の受容と展開を編年的にたどりながら、影響関係にあった中国大陸・朝鮮半島・琉球、そして日本の螺鈿技術が概観できるよう構成しました。

奈良時代、唐から高度な技術が入ってきたことにはじまった日本の螺鈿の歴史。国内で厚貝技法が発達する中、鎌倉時代に入り、新たに中国大陸からもたらされたのは薄貝螺鈿でした。大量に舶載され続けたものの何故か技術的影響は少なく、その技法を取り入れたのは琉球王国です。日本が大きな影響を受けたのは、近世初頭、朝鮮時代(李朝)の螺鈿です。
以降、日本の螺鈿は百花繚乱の様相を呈し、現在に至っています。

長い歴史の中で育まれてきた、きらきらの螺鈿の魅力を、本展覧会でご堪能いただきたいと思います。

開催概要EVENT DETAILS

会期 2021年1月9日(土)~2021年2月14日(日)
会場 根津美術館 Google Map
住所 東京都港区南青山6-5-1
時間 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日 月曜日 
※ただし1月11日(月・祝)は開館し、翌12日(火)休館
観覧料 ご来館前日までに根津美術館ホームページより日時指定入館券をご購入ください。
(根津倶楽部会員、招待はがきをお持ちで入館無料の方も予約が必要です。)
本展覧会の予約は、2021年1月4日(月)より開始します

一般 1,300円 (1,100円)
学生 1,000円 (800円)
  • ※( )内は障害者手帳等提示者及び同伴者1名の料金。中学生以下は無料
TEL03-3400-2536
URLhttps://www.nezu-muse.or.jp/

根津美術館の情報はこちらMUSEUM INFORMATION

根津美術館 根津美術館

感想・評価 | 鑑賞レポートREVIEWS

5.0

螺鈿の魅力がいっぱい

12月の前期も行くつもりでしたが、コロナ感染が拡大中でしたので断念。どうしても行きたくて、最終日前日に駆け込みしましたが、とっても良かったです。
螺鈿細工の作り方から、中国、朝鮮、日本の螺鈿細工がそれぞれ紹介され、お国柄といいますか国ごとの特徴もわかりやすかったです。
素敵な作品ばかりでしたが、マイベスト3は、鍾馗蒔絵印籠(是真好きです)、桜螺鈿鞍(伝 源義経使用とか)、暁蒔絵合子(現代の螺鈿の技にびっくり)です。

2階は、お茶道具と、年始の企画高恒例の百椿図。百椿図は鮮やかな色彩で、気分が上向きました。

5.0

光の加減による演出

最終日前日に滑り込みで鑑賞しに行きました。螺鈿は何と言っても光の当たる角度でさまざまな表情を見せてくれるところ。日本だけでなく中国朝鮮の螺鈿も鑑賞することができた。個人的には一番最後の現在作家による螺鈿細工が非常に美しかったことが印象に残った。

5.0

いつもながらのキャプションのうまさにいつの間にか知識も倍増

いつもながら根津はキャプションや解説がわかりやすく、楽しく学べます。
螺鈿細工の作り方も分かりやすく、展示品の細かさにその技術の高さにあらためて感嘆です。
ぜひ単眼鏡でそれぞれの作品をじっくり鑑賞してほしい展覧会です。
ひとつひとつみていると時間を忘れる感じです。

4.0

美しい世界

日曜日のお昼頃訪問。予約制です。結構人気があるようで、やや多めの人出でした。1階が螺鈿の展示です。最初は作り方から入り、貝の種類ごとの展示になります。道具などとても細かく、作成には大変な集中力が必要だと思いました。どれも美しく、技術も素晴らしく、ついつい見入ってしまいます。段々技術が上がり、江戸時代のものなど大変素晴らしく思いました。螺鈿の展示は1階で終わりです。思ったより少ない印象でした。ただ、2階の各展示や庭園の散策もできますので、ゆったり過ごせるでしょう。

4.0

螺鈿の蔵も深いです

流石の根津美術館、螺鈿作品も潤沢に所属しています。
そこに東博、個人蔵を加えて各国各時代の螺鈿を展観します。

大きい作品は見応えたっぷり、印籠や香合などの小品に惹かれます。
単眼鏡があると更に楽しめると思います。
館内いつもより照明を落としていて、色々角度を変えて鑑賞しました。

2階には百椿図が展示、是真さん漆作品がスゴイ。

前日までの予約、消毒体温測定、距離をとっての鑑賞可能。
基本的な対策をして楽しみたいです。

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出展作品・関連画像IMAGES

樹下人物螺鈿硯屏 1基 木胎漆塗 中国・元~明時代 14~15世紀  根津美術館蔵

楼閣人物螺鈿卓 1基 木胎漆塗 中国・元時代 14世紀  根津美術館蔵 

紫陽花蒔絵螺鈿文箱(部分) 1合 木胎漆塗 日本・江戸時代 18世紀 根津美術館蔵

楼閣人物螺鈿箱 1合 木胎漆塗 中国・元時代 13~14世紀  根津美術館蔵 

裂地螺鈿小箪笥 1基 木胎漆塗 日本・江戸時代 18~19世紀 根津美術館蔵 福島静子氏寄贈

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