3.0
眠りとは何?
日本の国立美術館の収蔵作品のみで構成された展示です。各章ごとに、1枚のゴヤの絵から始まるようになっている演出も良いです。西洋、東洋、古典、現代のジャンルもバラバラな作品を「眠り」というキーワードで繋げてゆくのは見事でした。ほとんどの作品が撮影可能です。
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これまで国立美術館では、その多様なコレクションを紹介する展覧会として、「陰影礼讃」(2010年)、「NO MUSEUM, NO LIFE? これからの美術館事典」(2015年)を開催してきました。第3弾となる本展のテーマは、「眠り」です。
人々にとって「眠り」は、生きていく上で欠かせないものであるだけでなく、芸術家たちの創造を駆り立ててきました。「眠り」に関連して生み出された表現は、起きている時とは異なる視点で、私たちの日常の迷いや悩みに対するヒントを提供してくれるでしょう。
本展では、絵画、版画、素描、写真、立体、映像など幅広いジャンルから選ばれた、古今東西のアーティスト33人による約120点の作品によって、「眠り」がいかに表現されてきたか、それが私たちに投げかけるものは何かを探ります。
会期 |
2020年11月25日(水)~2021年2月23日(火・祝)
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会場 |
東京国立近代美術館
![]() |
展示室 | 東京国立近代美術館 企画展ギャラリー[1階] |
住所 | 東京都千代田区北の丸公園3-1 |
時間 |
10:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 年末年始 12月28日(月)-2021年1月1日(金・祝) 1月12日(火) ※ただし、1月11日(月)は開館 |
観覧料 | 一般 1,200円(1,000円) 大学生 600円(500円)
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TEL | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
URL | https://www.momat.go.jp |
3.0
日本の国立美術館の収蔵作品のみで構成された展示です。各章ごとに、1枚のゴヤの絵から始まるようになっている演出も良いです。西洋、東洋、古典、現代のジャンルもバラバラな作品を「眠り」というキーワードで繋げてゆくのは見事でした。ほとんどの作品が撮影可能です。
2.0
三菱一号館美術館からの梯子で鑑賞。
こちらでもルドンの作品がありました。じっくり観ると黒の作品の頃のルドンも良いなぁと思います。
フジタの独特な乳白色の女性の肌も良い。琳派を思わせる空白のとり方も良い。
色々な「眠り」の表現に、これはどう解釈して良いのか?と思う作品も…。
たまには自分の観たい展覧会以外に足を運ぶのも良いものですね。
5.0
〈眠り〉をテーマの国立美術館6館合同展。
簡単に〈眠り〉を扱っているわけではない。
序章 目を閉じて、第1章 夢かうつつか、第2章 生のかなしみ、第3章 私はただ眠っているわけではない……等々どんどんキュレーターの紐解く〈眠り〉と対峙していくことになる。もう河原温の章に至っては、どうとらえたら良いか……w。
キーになるゴヤも良いし、ルドンは勿論のこと、現代の棚橋朝子の海の写真、膨大な書類・書籍保管を撮すダヤニータ・シンも良かった。
会場設営のデザインが美しい。カーテンをモチーフに全体が展開されていて、とても気持ちいい。
惜しむらくは、前回の合同展「No Museum, No Life? ーこれからの美術館事典」ほど膨大ではないこと。約120点と唱っているが、シリーズも数えているので、作者数は思ったほどではない。
5.0
単に眠るという行為だけでなく、眠りからくるその中の無意識の時間と意識化の時間、無意識における自我と心の動きや思考。そういったものをつなげてとらえるような内容の展覧会です。
無意識による自己の発見や感情の変化など、こういった視点で絵画や作品をつなげることに気づかされたことで、とても面白かったです。
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フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス 《『ロス・カプリーチョス』:理性の眠りは怪物を生む》 1799年 エッチング、アクアティント
21.6×15.2㎝ 国立西洋美術館蔵
楢橋朝子 《「half awake and half asleep in the water」シリーズより Miyajima, 2004》 2004年 タイプCプリント 60.1×90.3㎝
東京国立近代美術館蔵
饒加恩(ジャオ・チアエン) 《レム睡眠》 (展示風景) 2011年 3チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション(HD、カラー、サウンド) 63分42秒
国立国際美術館蔵 ©Chia-En Jao
饒加恩(ジャオ・チアエン) 《レム睡眠》 (部分) 2011年 3チャンネル・ヴィデオ・インスタレーション(HD、カラー、サウンド) 63分42秒
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塩田千春 《落ちる砂》 2004年 DVD サイズ可変 国立国際美術館蔵
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©2015 Estate of Madeline Gins. Reproduced with permission of the Estate of Madeline Gins.
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