5.0
江戸時代に思いを馳せながら…
休日には東京の都心を、よく自転車で走ります。通りかかる場所が、広重の作品に多く描かれていて、今と江戸時代との風景を比較しながら、本当に楽しく鑑賞できました。
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歌川広重(1797~1858)は、江戸時代末期に浮世絵風景画の名手として活躍した浮世絵師です。代表作の「東海道五十三次之内」(保永堂版五十三次)は、一説によれば、広重の東海道中の体験をもとに描いたと伝わります。その旅情溢れる浮世絵は江戸時代の人々の人気を集めました。
広重の「名所江戸百景」は江戸人の広重が晩年に描いた「江戸」の名所絵です。浮世絵は庶民が気軽に入手できる大量生産の版画で、描かれる対象は庶民の暮らしや関心事に密着していました。「名所江戸百景」は江戸の人々が自分たちの生きる都市の「名所」を再確認する浮世絵だったのでしょう。
本展では、広重の描いた「名所江戸百景」を前期・後期に分けて全点展覧します。また、近隣の美術館の協力を得て、広重の「東都名所」シリーズや「東海道」シリーズを展示に加え、江戸の人々も夢中になった広重の浮世絵風景画の魅力を伝える機会とします。
併催の「新所蔵品・新寄託品を中心に」では、近年奈良県立美術館所蔵・寄託となった作品のうち、初公開の作品を含む絵画、彫刻、工芸、版画作品を展示し、奈良県立美術館の活動の一端を紹介します。
会期 |
2021年1月16日(土)~2021年3月14日(日)
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会場 |
奈良県立美術館
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住所 | 奈良県奈良市登大路町10-6 |
時間 |
9:00~17:00
(最終入場時間 16:30)
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休館日 |
月曜日 ※ただし3月1日、3月8日は開館 |
観覧料 | 一般 400円 大学生・高校生 250円 中学生・小学生 150円
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TEL | 0742-23-3968 |
URL | https://www.pref.nara.jp/11842.htm |
5.0
休日には東京の都心を、よく自転車で走ります。通りかかる場所が、広重の作品に多く描かれていて、今と江戸時代との風景を比較しながら、本当に楽しく鑑賞できました。
5.0
歌川広重の浮世絵タッチの江戸時代の「東海道五十三次」は旅情豊かな風景画であり、「名所江戸百景」は江戸市中の時代背景や人々の生活、町の賑わいが感じられました。当時は江戸市中からも富士山を見ることができたのですね。
4.0
江戸名所図絵が前期、後期にわたり全図展覧でき、大変感激しました。
詳しい説明と、現地の写真説明と充分かつ丁寧な企画で、コーナーごとの
区分けも適切で充分堪能いたしました。
4.0
歌川広重、葛飾北斎は何度か鑑賞したことがありました。全国の所蔵作品の鑑賞に行けないため、今回はこちらで拝見出来、とても有り難かったです。
俯瞰の構図から段々と遠近法を取り入れていく過程は西洋絵画の影響を受け、想像の部分を描き足した作品には作者の心情がとても伝わります。
ゴッホが模写したことでも有名ですが、逆にモネをはじめ印象派の画家たちにも影響を与えた浮世絵。
互いに影響し合いながら絵画の世界が進化していくのが分かりました。
150点近い作品をじっくりと地理を頭で想像しながら、自身が旅をしている気分で味わえました。
残念だと思った点は、ほとんどの作品がガラス張りの中で距離がありすぎだったこと。作品までの距離が遠く少々見辛い感は否めません。
広重の洒落で書いた細かな部分があると思うのですが、浮世絵はそういったところを見つけてクスッと笑えるのも醍醐味だと思うので展示の方法にもうひと工夫欲しかったです。
5.0
「名所江戸百景」は大胆な構図や独特の視点で描かれた作品が多くて、とてもオシャレだなと感じます。
そして「名所江戸百景」を見ていると江戸にタイムスリップしたような気分になります。大部分が現代の風景と随分変わってしまったとは思いますが、「当時の人々はこういう風景を見てたんだなぁ」と思いを馳せることができます(一方で「亀戸天神境内」の太鼓橋と藤棚の組み合わせを見て「変わらないなぁ」となんだか嬉しく思ったりも)。「『名所江戸百景』取材地点マップ」というのがあって、各作品がどの辺りの風景なのかを地図で知ることができます。現在の東京の街を思い出しながら、当時の江戸の風景と比べてみるのも面白いかと思います。
「名所江戸百景」が全図展示とのことですが、前期と後期でほぼ総入れ替えになるようなので、1度の来館ではまだ半分しか鑑賞できていないことになります。このような状況下ではありますが、できるなら前期後期と2回足を運べるといいなと思います。
4.0
チケットを送っていただきありがとうございました。元々浮世絵全般が好きなので、楽しみにしていきました。
1年前の田中一光展を見に美術館迄行ったのですが、緊急事態宣言で臨時閉館しており、拝見できるのか、少し不安を感じていました。実際はいつもと変わらず、熱心なファンが多くて安心しました。
特に第4展示室・第5展示室が、初摺が多く、版木が汚れていない繊細な表現で非常に美しかったです。
印象的に残ったのは、白と赤のグラデーションで表現した夕焼け。
浮世絵は青・紺系統の印象があったので、色の選択にびっくりしたことと、自粛続きの冬の季節でしたが、春・花見が連想でき、”立春”のような華やかさがありました。
1点だけ。展示は非常に素晴らしかったのですが、建物が少し古くて残念。奥様もを少しだけ内装を手直ししたら、もっと絵が映えるのにと言っていました。
4.0
チケットを送って下さり、ありがとうございました。お休みの日に早速行ってまいりました。広重の江戸百景は、結婚当初、東京に住んでいたので、昔はこんな風に富士が見えていたのか、とかとても感動して、それ以来とても好きなシリーズです。
特に好きなのは、雪景色の作品が大好きです。広重の作風は繊細にして、大胆と言う言葉がぴったりですね。良いものを見せて頂きました。ありがとうございました。
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