3.0
ぎりぎり
かなりの美術館・博物館が休館となる中、開館していたのではじめて行ってみました。東大の横にある初めて行く美術館。小さい美術館ですがマニアックな内容に興味がわきました。歌川国芳や月岡芳年は知っていましたが、右田年英・神保朋世ははじめて聞く名前でした。厳しい時代だったとは思いますが、時代に即した形で歌川国芳の系譜は生き残っていたことがわかりました。
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歌川豊春から始まる浮世絵界最大の派閥を「歌川派」といいます。豊春から豊国へ、そして国芳から芳年へと枝分かれし、さらに年方→清方→深水へと続く華やかな系譜がよく知られています。
しかし、この他にも優れた歌川派の系譜が存在するのです!それが年英→英朋→朋世の系譜です。明治・大正・昭和の時代にそれぞれ活躍し、絶大な人気を得た彼らの類まれなる才能は、このまま忘れ去られるにはあまりに惜しいものがあります。
市井の人々の支持を得て町絵師として生きた国芳や芳年の気骨は、むしろ、年英、英朋、朋世にこそ、脈々と受け継がれていったと言えるでしょう。
浮世絵から挿絵へ……歌川派を継承しているという誇りを胸に掲げ、挿絵の世界で大きく羽ばたきながらも、時の流れに埋もれてしまった絵師たち。知られざる「もうひとつの歌川派」が今、鮮やかに甦ります。
また、本展では、生誕140年を迎える鰭崎英朋(ひれざき・えいほう)の幻の日本画「焼あと」(明治38年烏合会出品作)も初公開します。
会期 |
2020年1月7日(火)~2020年3月29日(日)
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会場 |
弥生美術館
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住所 | 東京都文京区弥生2-4-3 |
時間 | 10:00~17:00 (最終入場時間 16:30) |
休館日 |
月曜日 1月14日、2月25日(火) ※ただし、1月13日、2月24日(月祝)開館 |
観覧料 | 一般 900円 大・高生 800円 中・小生 400円
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TEL | 03-3812-0012 |
URL | https://www.yayoi-yumeji-museum.jp |
◆ ギャラリートーク
すべて午後2時より約45分間
事前申込不要、無料(要入館料)
1月18日(土)本展担当学芸員
2月9日(日)ゲスト:岩切信一郎氏(美術史家)
2月22日(土)ゲスト:日野原健司氏
(太田記念美術館主席学芸員)
3月7日(土)ゲスト:朝日智雄氏
(明治・大正期口絵コレクター)
3.0
かなりの美術館・博物館が休館となる中、開館していたのではじめて行ってみました。東大の横にある初めて行く美術館。小さい美術館ですがマニアックな内容に興味がわきました。歌川国芳や月岡芳年は知っていましたが、右田年英・神保朋世ははじめて聞く名前でした。厳しい時代だったとは思いますが、時代に即した形で歌川国芳の系譜は生き残っていたことがわかりました。
4.0
休館になる美術館が多い中、こちらはまだ観覧可能でしたので訪問。歌川国芳、月岡芳年は知っていましたが、他の絵師はなじみが薄く、はじめて見る絵もありました。鰭崎英朋についての展示も多く、鏑木清方との進む道の違いで認知度が大きく変わった点など興味深かったです。あわせて竹久夢二美術館も観覧でき、楽しく過ごせました。東大の校舎がすぐ隣で、趣がありました。
5.0
出版美術に軸足をおき、熱烈なファンの多い弥生美術館。芳年門下四天王の1人右田年英から連なる歌川派の系譜、鰭﨑英朋の美人画スタイル、良かったです。木版口絵、日本画「芙蓉」は必見、清方との合作もありました。神保朋世の挿絵、木版、日本画も必見、キャプションが丁寧で知られざる絵師の理解も深まります。
4.0
月岡芳年までは知っていましたが その後は全く知らず・・・
鰭崎英明の 泉鏡花「続風流線」の口絵は迫力がありました
掛軸「芙蓉」の女性が素敵でした
鏑木清方の装絵もあり こんな大御所も描いていたんだとびっくり
浮世絵鑑賞は照明が暗いのが常ですが こちらはそんなこともなく
明るくて見やすかったです
併設のカフェ「港や」でカレーライスと珈琲のランチをいただいてきました
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鰭崎英朋・画「白百合」『婦人画報』大正5年6月号口絵/弥生美術館蔵
歌川国芳・画「頼豪阿闍梨 大江匡房郷」天保14年~弘化4年頃/国立国会図書館デジタルコレクションより
月岡芳年・画「東京自慢十二か月 六月 入谷の朝顔 新ばし福助」明治13年/弥生美術館蔵
右田年英・画「旅順口の海戦に我富士鑑砲術長山中少佐奮戦之図」明治37年/弥生美術館蔵
神保朋世・画/邦枝完二・作「振袖役者」『時事新報』昭和10年 弥生美術館蔵